ニッポン製も健闘しているが、とりわけ21世紀に入ってから、新しいモノを生み出すパワーがダウンしたように感じられる。20世紀に日本人が発案・発明したモノを確認すると、そのことを痛切に思い知らされるのである。
例えば、1956年に開発されたカッターナイフ。それまで紙を切る道具はナイフやカミソリだったが、ある印刷工場がガラスの破片と板チョコから着想して、刃先を折ることで最後まで切れ味を持続させる方式を考案した。
また通信業界にイノベーションを引き起こした光ファイバーも日本人によって開発された技術。ほかに、カラオケ、シャープペンシル、青色ダイオードなどは日本人がその概念と仕組みを一からつくり、ビジネスモデルを確立させたのだ。では、現在はどうか。
「世界に誇った日本のモノづくりの威光は、残念ながら風前の灯と言わざるをえません。競争力だけでなく、開発力も低下傾向にあります」
そう語るのは99年に経済産業省に入省後、十数年にわたり自動車産業、エレクトロニクス産業など多くの産業界に関わった伊藤慎介氏である。13年夏より、産業革新機構へ出向中の伊藤氏(14年7月に経済産業省を退官し、超小型モビリティの新会社を共同で設立)は、「個人的な意見」と前置きし前述のように語った。
例えば、パソコン、携帯電話、液晶テレビ、DVDプレーヤーなどで、日本企業のシェアは年々下落している。
その要因には、製造拠点として台頭してきた韓国、台湾、中国などのアジア諸国の企業と「組む」戦略が欠けていたということや、デジタル技術の進化の波を捉えきれなかったことなどがあげられる、と伊藤氏。その結果……。
http://president.jp/articles/-/14091
伊藤慎介 元経済産業省官僚
引用元: ・【IT】 なぜ日本人に「iPhone」がつくれなかったか
そして伊藤氏は日本企業のジリ貧化はそんな戦略ミス以外に、組織そのものが“うつ状態”にあることも影響しているのではないかと指摘するのだ。
「なぜ日本のメーカーにアップルのiPhone、iPadのような画期的な商品を生み出すことができなかったのか。iPhoneはしょせんNTTドコモのiモードの模倣だ、といった声も聞きますが、それは負け惜しみだと私は思います。
日本にはアップルのような、以前に存在した商品カテゴリーに収まらない、新ジャンルを提案する土壌がもはやないのです」(同)
本の製造業の苦戦は、アジアの台頭と欧米の戦略転換が原因
東京大学の藤本隆宏教授は日本企業の多くが、リスクのある国内向けの戦略投資を避け、逃げの海外投資を除いて内部留保を続ける姿勢を「組織的うつ病」と定義。伊藤氏はこの藤本氏の定義に独自の解釈を付け加えている。
「企業が利潤追求するのは当然ですが、現状は売り上げ・利益を確保する、シェア・株価を維持するなど“数字”ばかりに腐心し、またコンプライアンスや社内ルールで社員を縛り付けているようにも見える。さらにそうした職場になじめず独立してユニークな発想をする技術者も多いですが、大企業はそうした外に出た元社員を認めようとしません。協業すれば、斬新な商品をつくりだせるのにムラ社会的な閉鎖体質のため、技術は宝の持ち腐れになることもある。自社にない優れたスキルを積極的に採用する。
全国の中小企業などの技術・開発の顧問として40年のキャリアを持つ、システム・インテグレーション社長の多喜義彦氏も、国内企業の開発現場の地盤沈下について次のように語るのだ。
「アイデア力が枯渇した最大の理由は、大量生産時代に功を奏したモノづくりの平準化によって、企業が尖ったものをつくるのを避けるようになったことです。わが国はもはや自動化・少量化の技術を駆使した大量生産方式で利益を出せなくなりました。それは中国など新興工業国がそのコスト競争力を武器に世界の工場としてのイニシアチブを握っているからです。にもかかわらず、いまだに過去の手法にこだわってしまう。そうした企業は、開発すべき新しい商品のコンセプトを私が提案しても、『前例がないから』とろくに考えもせずに却下するのです。その社内には独創的なアイデアを持ち、それを商品化したい連中が大勢いるけれど、彼らはほとんど閑職に追いやられているのが実情です」
新しいやり方・商品だから、前例がないのは当たり前。そう食い下がっても、「前例がないのはリスクが大きすぎる」との返事が返ってくるのみ。多喜氏は、前例重視の予定調和の姿勢自体が大きなリスクになっていることを経営者が認識する必要がある、という。
「人材はある。技術もある。でも、儲からない」。そう嘆く経営者に多喜氏は言うのだそうだ。「あなたが悪いんだよ」。脱大量生産で、アジアの他国がつくっていないデザイン性に優れ、少量・異形・低頻度・多品種の商品をつくる決断をしない経営陣こそが停滞の元凶だと、多喜氏は直言するという。
こんなエピソードを聞くと、結局、日本にスティーブ・ジョブズはいない、と思い知らされてしまうのである。
作れないよ
日本とアメリカはソフトフェア分野では
今も昔も大平洋戦争時代並の差がある
PDA好きは普通に使ってたんだけどね
本当に一部の人で流行ってなかっただけで
多分iモードのせいだと思う
PDAとキャリア通信が結びつくのが遅れたのは
そう正解
いくつか出たが不評だった
アップルやらiフォンってネームにひかれた日本人がそこに飛び付いただけなんだよな
嘘付けww
IOSとAppストアというソフトがあってはじめてiPhoneだ。
Appストアがない時点で全くの別物。
だいたいザウルス以外はOSだってwindows mobaileとかPalmとかで国産無かったろ。
大きくなった企業が商品を生み出せるわけじゃないから
それだよね。奴が天才過ぎなんだよ。
コンテンツホルダーとメーカーが近すぎるんだよな
ユーザが本当に欲しいものがわかってても利権、権利を主張する奴らに近いから作れない。出せない。
まぁ早い話が、キチガイのようでもある型破りな経営者を受け入れる土壌がない日本人には無理な話というだけ
巨大なコンテンツ供給源があってこそ価値が生まれるものだ
そして日本企業にはその供給源を生み出し維持するだけの覚悟と資本がなかった
大企業には均質な人材ばかり集まる。
著作権をギチギチに固めてiPodが出たときに負けていた。
iPhoneは延長。
ジョブスのすごい点を述べよ
現実歪曲フィールド持ち。
個々の技術は大したことなかったり既出だったりするんだけど、何故か彼にかかると素晴らしい斬新な機能に見える。
学生の時に世界的に有名な山師に教わったんだとか。
山師とかいうと詐欺師っぽいがデカイ鉱山幾つも掘った人らしいからなぁ。
ブランド構築が上手。
ファッションブランドのようなやり方を持ち込んで売ったよね。
稀代の営業マン。
やはりそうなるか
やはり
やっぱリーダーシップがあったと思う(多くの日本企業に欠けてる点の1つ)。
デザインはデザイナーだし、ハードウェアは技術者が設計するはず(してるはず)だが、
その取捨選択をして、如何に大衆受けするものを作るか、カッコイイ、良いものであるか(他が糞か)を強調して
ブランドを作って売り込んでいくやり方が上手。
Macで成功したやり方もうまく使ってる。
文化でありライフスタイルだからね。
日本人にそう言うものを作るのは無理。
日本の社会風土でiPhoneなんて出来るわけがない
日本の部品が無ければiPhoneは作れません。
だからこそ何で日本人にiPhoneが作れなかったのかっていう話でしょ
元のアイデアも中の技術も日本発なのになぜか勝者はアメリカ
日本人はパーツは作れてもOSが作れないからな
OSがハード全てを掌握しコントロールするのが今時のスタンダードなんだけど
日本じゃハード屋に力があってソフト屋なんてハードの下僕って図式
このままじゃ変わらん
今の日本にはそこまでの体力ある企業がなかっただけ
iTunesの成功が全て
基本的にiPhoneはiPadから繋がるビジネスモデルの産物であって
iTunesでのDRMフリーにしたところが分岐点になった
オーバークオリティを捨てた日本に勝機はない。
あほか。
クギがなきゃ家が建てられないと言ってるようなもんだ。
もっと危機感持てよ。
要は虫のいい考えで安穏とする、だな
寄らば大樹の陰、だし
災害等の大規模な災禍に対処する精神としてはよくても
人間の欲望心理に対する対処力が甘い
振り込め詐欺が減らんのもそういうこと
つまるとこ、我を張るということにアレルギー持ち過ぎ
トロンなんていい例だろ
一時期車や家電の組み込みOSとして使われただろ
やりたい事を実現した場合に将来起こりうるリスクを無視したからだよ
iPodはデジタルデータの音楽が無料で拡散されてしまうリスクを無視した
Googleマップやストリートビューはプライバシー問題で批判される事を無視した
ソフトバンクは安売りで価格競争になってしまうリスクを無視した
ジョブスは人集めと人の動かしかたがうまかったんじゃないのか???
ジョブスはプログラム設計してたんか?
製品の明確なビジョンがあった
優秀な人間を動かせる話術があった
この二点を持ち合わせていたから天才
技術とか数学が出来る事だけが天才の定義ではないよ
それなりのシェアはとれるだろう
規制でガチガチだからメーカーは従うしかなかった
何も縛られない黒船は全てを薙ぎ倒したんだ
「出る杭は打たれる」それが日本
銀行にしても資産やバックのないベンチャーは相手にしないしな
米のIT業界はアメリカ人、インド人、中国人がほとんど
日本語ベースの言語が出来れば、自然和製OSが増えて行くんじゃね?
>日本語ベースの言語が出来れば、
これ、誰か作ってくれないかな。
日本語でプログラミングが出来たら、日本人のプログラマーの裾野が広がって、面白いアイデアが生まれるかもしれない。
今の言語じゃ、ハードルたかすぎる。
過去のものや利権を壊さないとだからね
日本は技術も発想もあったけど、それができなかった
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コメント一覧
※ 1.
私は名無しさん
2014年12月10日 17:04 ID:0U2rtMTD0 ※このコメントに返信する※
(e/d)
優れた審美眼がある人を山師とか呼んじゃう時点で見える話だな。
※ 2.
私は名無しさん
2014年12月10日 17:06 ID:RRfhcSU60 ※このコメントに返信する※
(e/d)
「当時は」必要無かったからに決まってるだろ。
ガラパゴス携帯って日本独自の携帯文化がある程度形になってたのに、わざわざ新機軸を作る必要性が無かったんだよ。
技術云々以前の問題。
※ 3.
私は名無しさん
2014年12月10日 17:32 ID:78ggVH5Q0 ※このコメントに返信する※
(e/d)
新しい提案をした人間は潰される構造
※ 4.
2014年12月10日 18:03 ID:ZpqRSSKv0 ※このコメントに返信する※
(e/d)
416が正解。
記事の伊藤くんは取材が足りない。日本は曲のデジタル化に規制をかけてる間に規制と関係ない外国製品が流行ってしまった。
ものづくりより、利権の問題。
※ 5.
私は名無しさん
2014年12月10日 18:05 ID:e.bR2cGM0 ※このコメントに返信する※
(e/d)
アプローチの仕方が違う
日本はあくまでも家電、アップルは電子文房具の視点から入っている
もうMacの時代から・・・
※ 6.
2014年12月10日 18:24 ID:VPHHGIQb0 ※このコメントに返信する※
(e/d)
iPodは当時からあったシリコンオーディオの焼き直し。
iPhoneは当時あったPDA端末の焼き直し。
iPadは当時あったタブレットPCの焼き直し。
何が凄いって、ジョブズは「焼き直し」を綺麗に飾る事で、
全世界に「真新しい物だ!」と宣伝するのが上手かった。
マジ衝撃的だった。アイツは本当の天才だと思いますわ。
上記の三点。日本企業は早々に参入しているのだが、
売上が芳しくなくて、早々に先細りさせているw
てか、日本企業は意外と新しいモノ好きよ?
ガラケーの機能は全部後発のスマホに組み込まれたでしょ?
「音楽」「動画」「カメラ」「Web閲覧」。
その全てがガラケー時代には諸外国に笑われていたぜ?
※ 7.
名無し
2014年12月10日 18:29 ID:xLVMZbuf0 ※このコメントに返信する※
(e/d)
製品が優れてるわけじゃないんだよなあ正直宣伝でしかないわ
※ 8.
まとめブログリーダー
2014年12月10日 18:30 ID:idC18Gns0 ※このコメントに返信する※
(e/d)
上に新しいものを作ろうという考えがないから
いくら作っても今まで通りの方針を強いられる
たしかに売れなかった時のリスクはでかい
※ 9.
名無しさん
2014年12月10日 18:50 ID:gqK40nt20 ※このコメントに返信する※
(e/d)
日本人はハード等目に見えて形のわかる物造りは得意なんだけど旧来の職人気質が災いして枠からはみ出せない。
殻を打ち破る意味では世界的に遅れてはいるがただ既存の範疇内ではクライアントの指示通りに最高の仕事をするのも日本人。
凡例として
ロケットや人口衛星の噴出口の部品を手掛ける下町の工場の職人が全員いなくなるだけでJAXAはロケットひとつまともに飛ばせない。
※ 10.
あ
2014年12月10日 18:50 ID:GngqdFx30 ※このコメントに返信する※
(e/d)
AndroidはUNIXベース
iOSはMacの簡略化
MacOSはUNIXベース
今時完全に自前のOSつくってるのなんてMicrosoftくらいしかない
日本の家電メーカーは自前にこだわるから
コスト高くて微妙なものしか出てこないし競争力もない
※ 11.
私は名無しさん
2014年12月10日 19:02 ID:2nrSydOt0 ※このコメントに返信する※
(e/d)
老いたんだよ。歳を取れば保守的になることは避けられない。
新しいものを考える人がいなくなったんじゃなくて、新しいものを受け入れる土壌がなくなったんだな。
※ 12.
管理人さん、ありがとう。
2014年12月10日 19:24 ID:41kq.SrU0 ※このコメントに返信する※
(e/d)
問題:「なぜ日本人に『iPhone』がつくれなかったか」。
答え:必要なかったから。
iPodtouchを買ってみたけど、今はホコリをかぶっている。馬鹿な買い物をしてしまった。宣伝に騙された。今後一生Appleの製品は買わないと思う。昔のMacは何台も買ったのだけれどね。
※ 13.
私は名無しさん
2014年12月10日 19:27 ID:2hbyz5.Z0 ※このコメントに返信する※
(e/d)
日本だとカーナビのメーカー数分、多様なハードウェアが存在するんだ。(商社に問い合わせた方が簡単かも)
小さい畑で利益出すスタイルになってしまうのは経営判断が平凡すぎるため。(製品認識時間が平凡、製品認識深度が平凡、製品投入範囲認識が平凡)
※ 14.
私は名無しさん
2014年12月10日 19:32 ID:NidWo37K0 ※このコメントに返信する※
(e/d)
※6
焼き直しというか、必要ないものを削る才能に優れていたように感じる。
iphoneの初期デザイン案とか見りゃわかるが、そのボタンをなくすことが普通は出来ないんだよ、って感じ。
なぜ日本人になんてことを問うよりなぜジョブスにそれが出来たのかを問う方が有意義なんじゃね。
世界中でジョブス以外にはそれが出来なかったんだから。
結局記事全体が「昔は良かった今は駄目」っていうありきたりなフィルター越しにしかものが見れてなくて話にならんわ。
※ 15.
私は名無しさん
2014年12月10日 20:27 ID:BVCMMOVK0 ※このコメントに返信する※
(e/d)
100万台売れたレイコップは日本の家庭を徹底的に調べ、何が必要かを判断した結果。こういう器具に着目出来なかった日本の会社は情けない。
※ 16.
私は名無しさん
2014年12月10日 21:15 ID:E6TZTL3E0 ※このコメントに返信する※
(e/d)
著作権を盾に政治力で iPod以外を認めなかった結果だろ。
技術とか、アイデアが足りないとか言っている奴、嘗めとるのか。
※ 17.
私は名無しさん
2014年12月10日 22:02 ID:dpR0v6Rg0 ※このコメントに返信する※
(e/d)
お前らがブランドの押し売りに弱いだけだろ。
ジョブズ自身アイフォンの技術はガラゲーを手本にしたと語っている。
逆説的に言うとジョブズ以外に誰が作っても見向きされなかっただけだよ。
※ 18.
私は名無しさん
2014年12月10日 22:11 ID:5ouuypmH0 ※このコメントに返信する※
(e/d)
社会は、利権団体によって鼻づらを引き回されているから。
中身は日本発多。だって、アメリカでは潰される研究を日本企業が
しているから。日本に対抗するためにはやむなくそれらを取り入れ
て、政治力で縛りつつ、リニューアルしてるだけ。
日本人v.s.ドイツ系インド系中国系などの連合アメリカ人の図。
アメリカでは利権団体に反する研究は潰されてるよ。全てではない
だろうけれどね。でなければとっくにエネルギー革命してると思わ
れる。水で走る車も随分前に潰されてるし・・。アメリカ人自体が
騙されてるんだろ。そしてデブ誘導されてる・・?
※ 19.
ところで
2014年12月10日 22:39 ID:GngqdFx30 ※このコメントに返信する※
(e/d)
ナッブスターを覚えてる人、知ってる人は今どれほど居るだろうか
YouTubeの始祖でもあり、WinMXやWinny、Skype など、のちに大きな影響を及ぼしているが
ナップスター自体は4年前にサービスが終わっている
今あるYouTubeは幸運に恵まれたサービスの一つ
これと同じで過去に多数出たPDA端末の中で幸運にも成功したのが今あるスマートフォンである
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