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石器時代の大規模な「武器工場」を発掘 ネアンデルタール人の時代から存在、石器の数は百万単位

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1: もろ禿 ◆SHINE.1vOk もろ禿HINE! ★@\(^o^)/ 2015/04/19(日) 09:02:56.27 ID:???.net

石器時代の大規模な「武器工場」を発掘 | ナショナルジオグラフィック日本版サイト
http://natgeo.nikkeibp.co.jp/atcl/news/15/041500051/



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アルメニア北部のアルテニ山は石器時代、遠くエーゲ海まで運ばれた石製武器の原料の産地だった。(Photograph by Ellery Frahm)

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Lauren C. Tierney, NG Staff

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黒曜石(ガラス質の火山岩)は、死火山であるアルテニ山の斜面で豊富に採れる。(Photograph by Ellery Frahm)

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ナイフのように鋭いへりにそって割れる黒曜石。石器時代には武器や道具を作るのに重宝された。(Photograph by John Cancalosi, National Geographic Creative)


 冬のくもり空の下、アルテニ山の荒涼とした東側の斜面はモノトーンに沈んでいる。標高2046メートルの控えめな山頂は、近くにそびえるアルメニア最高峰、標高4090メートルのアラガツ山の雪をかぶった頂に比べると、いかにもこぢんまりとしている。周囲で目につく生きものといえば、カフカス山脈から吹き下ろす冷たい風にあおられて、地面に這いつくばるように生えている雑草くらいのものだ。

 やがて雲が突然破れると、アルテニ山は一瞬のうちに、太陽を反射する無数の鏡のような、まばゆいモザイクに変わる。目の届く限りの地面には、隙間なくつややかな黒曜石のかけらが敷き詰められており、それらはほぼすべてが、加工を施された、カミソリのように鋭い武器や道具なのだ。

「ここは巨大な屋外の作業場だったのです」。アルメニア考古・民族学研究所の考古学者、ボリス・ガスパリアン氏は言う。この山の斜面の「工場」で作られた無数の剣、手斧、削器、のみ、矢尻、槍の穂先などは、最古の記録よりもはるか昔に存在した、広大な交易ネットワークにより流通した。

 ガスパリアン氏らが、こうした黒曜石製の道具の起源を正確に判断できる最新の技術(特定の火山の、どの溶岩脈のものかまで追跡できる)を用いて調査を進めた結果、アルテニ山は、石器時代の大規模な武器工場の中心地であったことが判明した。この場所で作られた武器は、北はカフカス山脈を越えた現在のウクライナ、西はアナトリアを越えて約2500キロ離れたエーゲ海でも見つかっている。

 アルテニ山で生産されていた武器の推定量は驚くばかりだ。武器の製造が活発に行われていた時期は、前期旧石器時代までさかのぼると考えられており、一帯に現れた最初の加工職人は、初期のネアンデルタール人だった。彼らの後継者たちも、紀元前1000年までこの場所で黒曜石を掘り続けた。ガスパリアン氏はアルメニア人の他、アメリカ人、日本人、ヨーロッパ人の研究者とも協力して、アルテニ山周辺で大量の石器時代の道具の発掘を行った。

 地面を深く掘る必要はほとんどなかったとガスパリアン氏は言う。「ここで見つかる旧石器時代、青銅器時代、鉄器時代に作られた黒曜石の石器の正確な数を確かめることは不可能でしょう。なにせ何百万個とありますから」


引用元: 【考古学/古人類学】石器時代の大規模な「武器工場」を発掘 ネアンデルタール人の時代から存在、石器の数は百万単位


2: もろ禿HINE! ★@\(^o^)/ 2015/04/19(日) 09:03:17.26 ID:???.net

石器時代のテクノロジーを垣間見る

 カフカス地方が人類の歴史の中で重要な役割を担っていることは、かなり以前から知られていた。しかし20世紀に起きた数々の動乱(2度の世界大戦、ロシア革命、ソビエト連邦の成立など。
アルメニアは1920年代にソ連に組み込まれた)に阻まれ、これまで最低限の調査しか行われてこなかった。1980年代末にソ連が崩壊しかけると、考古学の調査は完全にストップした。アルメニアは1991年に独立を果たしたものの、この国に貴重な石器が山ほど眠っていることがわかったのは、それから10年以上経ってからのことだった。

 ミネソタ大学の人類学者エラリー・フラム氏によると、2011年には、アルメニアに入った国際調査チームが現地で1日に500個の黒曜石の石器を回収することも珍しくなくなったという。従来通りのやり方をしていては、とうてい分析しきれない量だ。

 フラム氏は、黒曜石の起源を特定する方法に、ふたつの大きな改良を加えた。まず改善が必要だったのは、サンプルに含まれる成分を産地がわかっている黒曜石と化学的に照合する作業だった。

 従来の検査行程では、費用と時間がかかり過ぎた。発掘現場から遠く離れた特別な研究室まで足を運んだ上で、サンプルを細かい粉末にする必要があったからだ。

 そこでフラム氏は、携帯型蛍光X線分析装置(pXRF)を使うことにした。この装置なら手持ちドリル程度の大きさと重さだし、石器を砕くことなく、その化学組成を約10秒間で分析できる。pXRFは屋内ではその数年前から使われていたが、調査フィールドで本格的に使ったのはフラム氏が最初だった。2011年、ガスパリアン氏のプロジェクトでのことである。

 フラム氏はまた2014年、ミネソタ大学岩石磁気学研究所で、さらなる革新的な分析方法を編み出した。彼らのチームが注目したのは、黒曜石に含まれるマグネタイト(磁鉄鉱:磁性を持つ酸化鉄)の黒い粒だ。フラム氏によると、磁気測定を行うと「ある『黒曜石流(黒曜石の元になるマグマ)』のなかでも、場所によってマグネタイトの粒の大きさ、形、配置がどう違うかまでわかる」のだという。

 こうした測定方法を用いれば、原料が採掘された場所についての非常に精密なデータが得られ、それは同時に、この道具を作った人々の仕事ぶりを探るヒントにもなる。彼らは常にお気に入りの場所で黒曜石を掘っていたのか、それとも何らかの理由から、ひとつの溶岩流からまた別の溶岩流へと、場所を変えていたのだろうか。つまりフラム氏は、「アルメニアにおけるネアンデルタール人の“調達戦略”」について解き明かすことを目指していた。


原人ホモ・エレクトゥスも

 黒曜石はガラス質の火山岩で、非常に鋭いへりをつくって割れるため、石器時代には武器を作るのに理想的な材料だった。しかしヨーロッパや西アジアではほとんど見つかっておらず、例外的に多いのがアルメニアだ。メリーランド州よりも小さなこの国には、豊富な黒曜石の鉱床を持つ火山が1ダース以上ある。

 こうした事実と、カフカス地方が初期人類の移動における主要なルートのひとつであったこと、そしてアルメニア産の黒曜石の道具が広い地域に流通していることは、非常に重要な意味を持っている。

 ガスパリアン氏によると、石器時代に黒曜石がユーラシア大陸を移動したルートは、それから3000年以上後の古代ギリシア時代や中世の貿易大国が使ったものと驚くほどよく似ており、その一部はかの有名なシルクロードとも一致するという。そうした貿易のネットワークはしかし、石器時代よりも後の時代に作られたものである証拠も数多く見つかっている。

 2013年末、グルジアの考古学者が、東アフリカ以外で発見された最古の人類の化石――180万年前のホモ・エレクトゥスの頭蓋骨を5つ見つけたと発表した。発見した場所は、アルメニアの国境から数キロしか離れていないグルジアのドマニシだ。

 アルテニ山で見つかる黒曜石の中には、140万年以上前のものだと判明したものもある。フラム氏は言う。「ヒト属の仲間に発見されたときから、アルメニアの黒曜石はずっと彼らに使われてきたのだと、私は確信しています」

文=Frank Viviano/訳=北村京子




3: 名無しのひみつ@\(^o^)/ 2015/04/19(日) 09:06:34.16 ID:JKNJIWg4.net

軍靴のにおいがします


4: 名無しのひみつ@\(^o^)/ 2015/04/19(日) 09:07:24.15 ID:lOq9gnWp.net

中東は古代から武器商人のたまり場


9: 名無しのひみつ@\(^o^)/ 2015/04/19(日) 09:44:16.66 ID:BUbVcrug.net

武器(weapon) なのか 道具(tool) なのか
National Geographic 本家に行ったけど、この記事見つからない

http://www.delhidailynews.com/news/Armenia-stone-tool-find-sheds-light-upon-human-innovation-325000-years-ago-1411827300/
によると、tool


12: 名無しのひみつ@\(^o^)/ 2015/04/19(日) 09:54:52.62 ID:BUbVcrug.net

>>9続き
この記事の見るべきところは
黒曜石の画期的な分類法が描き出した、石器の産地と流通経路
みたいなところ


16: 名無しのひみつ@\(^o^)/ 2015/04/19(日) 09:59:44.66 ID:5CY0+AKA.net

石の生産場所が細かく限定出来るのは凄いな。

ここなら双子の石器なんて珍しくもないわな。


32: 名無しのひみつ@\(^o^)/ 2015/04/19(日) 11:47:29.37 ID:qIMOSEQj.net

ヨーロッパだと石器には完全に石英の結晶になっている火打ち石を使うのが普通だよな
黒曜石はそれより歯を鋭く作りやすいがもうちょっと脆い

日本は石英結晶という意味での火打石は少なく、それゆえ黒曜石やサヌカイトが使われた

あと熱変成岩は割れやすさつまり加工しやすさと硬さが石器向きなのでよく使われた


33: 名無しのひみつ@\(^o^)/ 2015/04/19(日) 11:55:59.71 ID:6eWeV5za.net

ネアンデルタール人は、なぜ滅亡したのか?


34: 名無しのひみつ@\(^o^)/ 2015/04/19(日) 12:02:06.07 ID:ejwwkcdl.net

文字として残っていないからわからないだけで
ものすごい動乱の歴史があったんだろうよ


35: 名無しのひみつ@\(^o^)/ 2015/04/19(日) 12:02:56.21 ID:o/yXGlri.net

石器時代に大量生産? 見返りは何? 食料?ある程度集まればいいだろ 貨幣が無いのに
集まりすぎても腐るだけだ 仮に食料を売って何をもらう? 奴隷か? 大規模農業がないのに
奴隷を集めてどうする?


37: 名無しのひみつ@\(^o^)/ 2015/04/19(日) 12:15:51.95 ID:CUxSha3s.net

>>35
人類史に重要なものは、石器の形状ではない。

人類史に重要なものは、農耕牧畜だ。



約1万年前、メソポタミアの肥沃な三日月地帯と
それに連なる山脈で、農耕と山羊の牧畜が最初に始まった。

同時に、人口が急増した。

同時に文字も発明された。
文字の記録が残っている。

メソポタミアから、気候の変動に伴い
古代ギリシャ、古代ローマ、西ヨーロッパへと
人類が移動していった。

これが、インド=ヨーロッパ語族のことだ。


40: 名無しのひみつ@\(^o^)/ 2015/04/19(日) 12:49:24.37 ID:H3zVyqnv.net

>>37
人類史に重要なものは、農耕牧畜ではない。

野生動物 ペットへの道

人格障害が推し進める人間の家畜化

飼育の起源
バビロニア、旧メソポタミアにユダヤ人の農耕民族がいた。
それから5770年前遊牧民族のヒクソスという侵略者がやってきた。
遊牧民族のヒクソスは、バビロニアの農耕民族を、
羊のように飼う方法はないかと思案した。


36: 名無しのひみつ@\(^o^)/ 2015/04/19(日) 12:15:03.39 ID:DC6KMJg8.net

黒曜石を触ったことがあるが、少し脆いがガラスみたいだった
それを凶器として用いるわけだからなあ


38: 名無しのひみつ@\(^o^)/ 2015/04/19(日) 12:24:19.32 ID:qFZ9sa32.net

そか、先史時代には黒曜石が戦略資源だったわけか。
この時代のカフカス地方は、
現代のペルシャ湾みたいな要地だったんだろうな。


44: 名無しのひみつ@\(^o^)/ 2015/04/19(日) 13:14:50.38 ID:EXuS4Rxd.net

やっぱ最古の交易品て塩なのかな?
工業製品だと黒曜石かもしれない


50: 名無しのひみつ@\(^o^)/ 2015/04/19(日) 15:36:24.11 ID:2bG9Az8E.net

100万年以上前から作られていたなら1年に1個作っても100万個
交易品や武器工場のように専門で造ってる者が居るというより、黒曜石の採れる場所として知れ渡ってたんだろうな。
「あの場所に行って黒曜石取ってきたら成人と認める」なんて風習なんかもあったかも。


52: 名無しのひみつ@\(^o^)/ 2015/04/19(日) 15:53:55.41 ID:ASyKJIu2.net

>>50
それって端折って書くと
100万年以上前から言語あったってことじゃね?
もの凄くねっ?


54: 名無しのひみつ@\(^o^)/ 2015/04/19(日) 16:04:17.52 ID:2bG9Az8E.net

>>52
言われてみれば、そうだねw
旧石器時代に言語などのコミュニケーション手段が存在しないとまで言えないけど、離れた場所の位置を他者に正確に伝えるのは無理ですな。


71: 名無しのひみつ@\(^o^)/ 2015/04/20(月) 00:15:58.81 ID:PlQ3GWGQ.net

俺は1万年前よりも1万年後を見てみたいなぁ



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コメント一覧

※ 1. 私は名無しさん  2015年04月20日 17:05 ID:8k.Vh2cF0 ※このコメントに返信する※
(e/d)

ただそこらに転がってる破片も武器としてカウントしてそうだな


※ 2. 私は名無しさん  2015年04月20日 17:07 ID:ZNjRMD5O0 ※このコメントに返信する※
(e/d)

さすが“日本人”w


※ 3. 私は名無しさん  2015年04月20日 18:00 ID:WTc2sta50 ※このコメントに返信する※
(e/d)

ホモサピエンスとネアンデルタールとクロマニヨンは同時期に存在した可能性が高くて、種族が違うヒト科同士殺し合いをしたらしいと言うのは言われてるよね
ホモサピエンスが一番貧弱だった癖に、言語中枢が発達してた故に生き延びたとか


※ 4. 私は名無しさん  2015年04月20日 18:03 ID:O5Dntoo.0 ※このコメントに返信する※
(e/d)

>>71そこには1万年前と同じ姿が!


※ 5. 私は名無しさん  2015年04月20日 18:04 ID:mbA0VR.Z0 ※このコメントに返信する※
(e/d)

ホモサピエンスとネアンデルタールとクロマニヨンは同時期に存在した可能性が高くて、種族が違うヒト科同士殺し合いをしたらしいと言うのは言われてるよね
ホモサピエンスが一番貧弱だった癖に、言語中枢が発達してた故に生き延びたとか

↑その異種間での交配(ハーフ)が存在しない点に触れないのはナンセンス

つまり純血種同士でしか子孫を残せなかったのが絶滅した原因の1つという説もある

パンダと同じ運命だよ


※ 6. 私は名無しさん  2015年04月20日 18:53 ID:VevEl5QO0 ※このコメントに返信する※
(e/d)

武器って言ってるけど、戦争の道具の前に、原人にとっちゃ狩りの道具だろ。。


※ 7.      2015年04月21日 12:20 ID:S.4rmCiZ0 ※このコメントに返信する※
(e/d)

※5
ヨーロッパの連中って、ホモサピとネアンデルタール人の混血種である可能性が高いんじゃなかったっけ?遺伝子にネアンデルタール人の名残があるとか。黒人と白人であそこまで見た目が違うのも、そこら辺に由来してるとか。


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