ハリウッド版をすら凌駕する、これぞ2016年の日本にふさわしい新ゴジラ
私は「シン・ゴジラ」が完成した直後、その事をある制作スタッフから聞いた。やがて試写予定についても別会社のスタッフから知らされていた。だが結局、公開までに通常の大々的なマスコミ向け試写会は行われなかった。
あの庵野秀明総監督の事だから、完成といいつつポスプロの沼に嵌ったか、あるいは初号試写を見た宣伝チームが急きょ事前に我々に見せることをやめる判断をしたのか。いずれにしても映画ライターの間ではこういう場合、ろくな結果にならないとの経験則がある。
しかも、たまたま見に行った都心の映画館の入りがきわめて悪かった(上映10分前の段階でなんと私一人)事もあり、不安は増大する一方だったが、なかなかどうして、「シン・ゴジラ」は期待をはるかに上回る大傑作に仕上がっていた。
東京湾の羽田沖でアクアトンネルが崩落する事故が発生した。首相補佐官の赤坂秀樹(竹野内豊)や内閣官房副長官の矢口蘭堂(長谷川博己)など官邸スタッフらは事態の収拾にあたるが、どうも現場の様子がおかしい。海は赤く染まり、ネット上には巨大生物の目撃情報や動画があふれかえる。だがそれは、日本の存亡を揺るがす危機のほんの序章に過ぎないのだった。
ゴジラシリーズは回を重ねるごとに子供だましな作風になり、やがて飽きられてシリーズ休止。そして10年単位で休んだ後に再開、の流れを繰り返してきた。その都度マンネリの反省を踏まえた力作が登場することになるわけだが、「シン・ゴジラ」はそんな復活作の中でも別格の出来栄えである。
序盤は有事発生を受けた官邸内のあわただしい動きを、これまたあわただしいカット割りでものすごいテンポで追いかける、完全にポリティカルサスペンスである。膨大な数の官僚、政治家が登場して専門用語を織り交ぜた会話を繰り広げるが、そのたびに人物の肩書と名前が庵野作品らしい明朝体のテロップで仰々しく表示される。
ところがそれが画面に出るのはせいぜい1秒とかそんなものである。とてもじゃないが読み切れないし覚えきれない。しまいには兵器名や型番まで出まくって、この文字が画面に出てくるたびにこちらは爆笑するほどになる。なるほど、これは完全に確信犯。最初から読ませる気も、覚えさせる気もないということだ。
ところが、最初こそ笑っていたこの演出こそ、この映画の真のテーマを暗に伝えた、見事な演出なのであった。
覚えきれないのにわざわざ個人名まで出すこの高速テロップは、ようするに日本人の強さとは「個」ではない、という事を伝えているのである。
これがアメリカ映画ならば、主人公なりヒロインなりが出てきて、強力なリーダーシップをふるい、オタク然としたIT技術者が画期的なサイバー攻撃を仕掛ける、なんてお定まりの展開になる。つまり「個」の能力によって事態を切り開くわけだ。
ところが「シン・ゴジラ」は違う。主人公らしき人物も、個性的な技術者や学者も出てくるが、彼らは決して「個」で活躍することはない。それぞれ所属の各省庁だったり、内閣だったり、あくまで「塊」として、ひとかたまりとして力を発揮する。
なにしろそうした「組織」になじまない、はみだしものたちを集めた緊急対策チームでさえそうなのである。一人ひとりに名前はあるが、彼らは最後まで「集団」としてゴジラと対峙する。
「次のリーダーがすぐに決まるのが強みだな」というセリフは、日本における組織運営がトップダウンではないことを皮肉りつつ、しかしその裏に潜む「日本という国家の強靭さ、しぶとさ」を意識させる名セリフであろう。
そんなわけでこの映画には、登場人物というよりは登場人物「群」がいるとみるべきであり、人間ドラマではなく人間「群」ドラマがあるとみるべきである。そしてそれは、まさに日本人の本質を言い当てている。これを外国人、とくに個人プレーの国アメリカの映画業界人が見たら相当な衝撃を受けるだろう。
この映画のゴジラは放射能をまき散らしながら破壊を続ける、まるで天災のようだが、それが何を表しているのかは観客にゆだねられる。
だがそれに対処する人々の動きを描いたこの映画のテーマは「有事における安全保障、危機管理」であり、これはとてもタイムリーだ。
国会前のデモや対馬で怪しい動きをするどこかの国など、いまどきの映画らしい小ネタもギャグ的にはさみながら、ここで描かれる日本の問題点、そして強みは大きな問題提起となるだろう。
http://movie.maeda-y.com/movie/02100.htm
全文はソース
引用元:超映画批評、シンゴジラに90点を付ける「ハリウッド版をすら凌駕する、これぞ2016年の日本にふさわしい新ゴジラ 」 [無断転載禁止]©2ch.net
野村萬斎による日本の伝統的な動き
防衛省の偉い人に話を聞いたとかホントか
特撮専念で良かったらしいよ
監督やらせるとダメなタイプだから成功してた
予告とかにも一切写ってない姿だったから余計ビックリするよねw
もしかして壮絶なネタバレ? 明日見に行こうと思ってたのにw
ごめんw
でもそんなに重要ではないよ
ゴジラがフリーザみたいになっただけ
足と尻尾しか動かないラジコンみたい
CMてw
CS・BSで放送されたら見るわ
色々考えさせられるシナリオだったな
やっぱり原発は廃止した方がええ
反原発のストーリーなのか…
騙されるなよw
見に行けるの火曜以降だわ
はやく見てー
庵野は終わった男と思っていたが、とんでもないようだな。来週にでも嫁に隠れてこっそり見に行くか。
まあ観に行くの楽しみだわ
だいたいいつもそう
歩く時頭揺れない、首細い、腕短い、尾は不自然に引きずるとかなんなんだいったい
苦情は野村萬斎へ
野村雇って指示出したアホがいるだろ
ゴジラの中は野村萬斎なの?
モーションキャプチャーでゴジラの動きを担当したってよ
スタッフロールで名前出てたのに劇中は本人出てこないからあれ?ってなった
中身がメカゴジラでびっくりするぞ
地方の映画館だったのでガラガラだったが、それでもいつもよりかは入っていたかな。
客層かなり年齢上。
内容はネタバレになりそうだから書かないが、
映画館で見ておいて損はない。
面白かったよ。
腕なんて飾りですよ
あれが気持ち悪いんだけど
進化的にああなることはないからかな
取っ組みあって戦う必要ないんで手はあんな小さいらしい
あと警戒する必要もないんで耳もないとか
みて損はない映画だと思う
おれはなおエヴァをみたことない
演出面にエヴァっぽさはあるが、
映画の根底はマニア臭い怪獣映画リスペクト(ゴジラと限定するとなんか違う。特にVS系とは)と
日本のいちばん長い日に見られるような極限状況での丁々発止のやり取りだからな
どっちかに理解があれば概ね問題なく見られる
進撃が糞になったのは、素人を関わらせたため
アニメ、フラクタルの東
映画、進撃の巨人の町山
ただそれだけ、2人共作品を語る能力はあるが
作る能力は欠けている人達なんだよ
帰化人だし
進撃は作者からの注文を行儀よく聞いちゃったり金儲け東宝からの突然の前後編分けろ司令だの色々下心が出てしまった悪しき例だよ
演出も確かにダメだったがノベライズになってる元々の脚本はそんなに悪くないんだな
やっぱり時期的にゴジラ音頭?
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本日注目の話題!
コメント一覧
※ 1.
2016年07月30日 13:23 ID:01P9U9AV0 ※このコメントに返信する※
(e/d)
久々に初代以来の骨太なゴジラが帰ってきたよ( ´ ▽ ` )ノ
※ 2.
名無しさん
2016年07月30日 13:39 ID:.AAHjl1.0 ※このコメントに返信する※
(e/d)
へー、でいくら貰ったん?シンゴジラ評判良さそうっては聞いてたけどハリウッド版と比べるとかないわぁ、歴代のゴジラと比べろよ
こいつリング評価するときにもハリウッド版と比べそうだな(笑)
※ 3.
私は名無しさん
2016年07月30日 13:49 ID:AEIPKt8i0 ※このコメントに返信する※
(e/d)
ステマくせーわ
※ 4.
疾風迅雷
2016年07月30日 14:10 ID:cJCCWWOU0 ※このコメントに返信する※
(e/d)
見に行きもしないでステマと騒いでるバカは物事の本質も見極められないんだろうな
あと純粋に物語とかも見れない悲しい人だな
※ 5.
私は名無しさん
2016年07月30日 14:53 ID:d9nXjrBJ0 ※このコメントに返信する※
(e/d)
これでスポンサーのゴジラのパチスロ化とエヴァの映画続編は確約されるのかな?
初日はいつもステマ記事ラッシュだから釣られたお前らの反応を待つわ。ぶっちゃけ夏場映画館とかだるくていってらんない。
秋ごろ落ち着いてまだやってたら見に行く可能性はある。
※ 6.
名無し
2016年07月30日 18:02 ID:4lyZmJWX0 ※このコメントに返信する※
(e/d)
↑秋とか…今見に行かないやつが見るわけない。お前は見なくていい
※ 7.
名無しさんファミリー
2016年07月31日 01:57 ID:UbFwkVuC0 ※このコメントに返信する※
(e/d)
歴代ゴジラと比べるなら初代でしょ
下らないヒーローゴジラやバトルゴジラが好きな人には向かないよ
※ 8.
名無しさん
2016年07月31日 10:38 ID:XIlj.Xec0 ※このコメントに返信する※
(e/d)
※7
俺は3.11以降の時代に適応するようテーマを深化させ、ディティールの精度を上げた84年版ゴジラだと思った。
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