子どものことを「小さい人」と呼び、常に子どもにも大人にも敬意を持って接してきたノッポさん。11月17日に自身の人生哲学を盛り込んだエッセイ『ノッポさんの「小さい人」となかよくできるかな?―ノッポ流 人生の極意―』を上梓。原稿を書き上げたばかりのノッポさんに、同書に込めたメッセージや背景を尋ねてみた。
――どんな想いを込めてこの本を書きましたか?
この頃、人と人との関わりがなくなっている気がしているんです。「個」が強くなってきているんですね。それじゃあ少ぉし寂しいです。自分が他の人間を好きになれば、他の人間も自分を好きになってくれますよ。
人は一人では生きられないんですから。この本では、人との関わりを大切にしてもらいたいという願いを込めて書きました。みんなが仲良くなるのはなかなか難しいことです。
例えば自分が55なら、相手に45あげる。60だったら40あげる。そんな思いやりが大切だと思います。自分がちょっと多くたっていいんです。人間ですから(笑)。
――ノッポさんが子どもを「小さい人」と呼ぶようになったのはいつからなのですか?
もう最初からおチビさんのことは「小さい人」と思っていました。大人に従う子供だなんて、思っちゃいません。『できるかな』の頃よりも、ずうっと前からそう思っていました。
子ども時代には大人との相克ってありますよね。私は自分自身の記憶を顧みるに、当時の自分は何ひとつ間違っていなかったって、82歳になった今でも思うんです。あの時の感性や感情は今でも変わりはありません。
「小さい人」は賢いですよ。私は常に敬意を持っておチビさんと向き合いますから、すぐに友達になれるんです。もちろん丁寧な言葉も使います。「おそれいります」、「お名前はなんと仰るんですか?」なんて。これはもう私にとってごく当たり前なことなんです。
――今の「小さい人」と昔の「小さい人」、何か変化はありますか?
そりゃあ大違いです。これは大人が悪いですねぇ。エゴイスティックで自分のことしか考えられない人が多くなりました。礼儀、思いやり、社会のルールなど、大人はそういったことを「小さい人」にしっかり教えないといけませんね。隣近所のつき合いもなくなりましたしね。コミュニケーションもなくなっているでしょう。「小さい人」はいつでも親の振る舞いを見ているんです。しっかりとね。
――大きくなった元「小さい人」へ何かメッセージはありますか?
本を読んでくれて、そこから何かを感じ取ってもらえたら……(笑)、というのはともかく、メッセージをたくさん盛り込みましたよ。
ところで最近、40代、50代の方、おじさま、おばさま方が、とてもよく私にご挨拶をしてくれるようになったんです。道を歩いていたり、駅の構内だったり、レストランだったり、お蕎麦屋さんだったり、本当にいろんなところで。
つづく
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20161118-00000004-pseven-ent&p=1
引用元:【文芸】<できるかなのノッポさん>この時代に思うこと...「人と人との関わりがなくなっている気がしている」©2ch.net
ひとつは、あの『できるかな』。自分で言うのもなんですけれど、本当に一生懸命やりましたから。「小さい人」たちに迎合したり、妥協して演じるなんて絶対にしませんでした。本物のエンターテインメントを目指したんです。そういったこだわりが「小さい人」、今の元「小さい人」に伝わったんでしょうね。
もうひとつは、私と会うことによって、みなさん自身が「小さい人」だった当時に戻るからでしょうね。きっとそれが、嬉しく、楽しいんですよ。
――ところで、ノッポさんが一番「幸せだなぁ」と思う時ってどんな時ですか?
そりゃあ、おチビさんとやり合う時ですよ。おチビさんはよく大人をからかいますよね。おチビさんがちょっといじわるなことをしてきた時なんて、私は「さようですか」とバッサリやるんです。これは抜群の効果がありますよ。絶対に勝つんです。「これは上手(うわて)だ!」「この人にはかなわない!」ってなりますからね。そんなやりとりがあると、おチビさんも私を友達として認めてくれるようですね。
――最後に、ノッポさんがこれからやりたいことは何ですか?
身体が許せば、宮沢賢治さんの一人芝居(『ノッポさんの宮沢賢治~ぼくは賢治さんが大好き!』公演)をもっとキチンとしたものにして演じたいですね。私は、賢治さんが大好きなんです。もう本当に素晴らしい人。文章のリズム感も最高です。絶対に賢治さんは歌いながら原稿を書いていたに違いありませんよ。
* * *
番組終了から26年、ノッポさんは今でもあの当時のノッポさんのままだった。「『小さい人』だったあの頃、どんな人もみんなきれいで、賢い存在でした」と語るノッポさんは、気力も、体力もまだまだ現役。「小さい人」への敬意を持って、これからも私たち元「小さい人」と一緒に、遊んでくれるだろう。
◆高見のっぽ:1934年5月10日生まれ。1967年から20年超にわたりNHK教育テレビで放送された『なにしてあそぼう』~『できるかな』では、一言もしゃべらずに鮮やかに工作を生み出す“ノッポさん”として出演。同時に、作家・高見映として多数の児童書、絵本、エッセイなどを発表。現在は、俳優・作家・歌手として幅広く活躍中。新刊は『ノッポさんの「小さい人」となかよくできるかな?―ノッポ流 人生の極意―』。
何かしら形を変えて関わっているんだと思う
なるほどw
>礼儀、思いやり、社会のルールなど、大人はそういったことを「小さい人」にしっかり教えないといけませんね。
矛盾してるぞボケ老人
(・ω・ )
ノッポがダンマリなんだとずっと思っていたw
その命令を受けては
ギュホギュホ異音を出しながら作業をしているのが
ノッポなのだとばかりw
つかせさんもうほうほもどっちも
ゴン太君の声だと思ってた
人間味が厚いよなあ
今さらドヤ顔で言われても困るわ
老害はまるでそれが悪いことのように
ノッポさんの名言だったなあ
ゴン太君のかわいさとナレーションのお姉さん(おばさん)の力が大きかったと思うんだ
ときどき見せるゴン太くんの前歯と足が好き
今なら普通だがこの年代なら化け物レベルの長身だな
ノッポさんがなにを言うか!
ゴン太に謝れ
そのうち、中国みたいに道端に人が倒れててもシカトする国に
なるんだろうな
そう思うんだったら気前よくギター弾けよ
をとてもよく見ていたよ
だから炎上なんかするわけだが
世代が下でも三十代だから、ひねくれ切っててノッポさんの声はもう届かない
一緒に歩いてるだけで、まったく会話してないのは寒気を覚えた
本当は工作なんかできない
喋らなくてものっぽさん、ゴンタ君、ナレーターの三者間でコミュニケーションは十分通じていた
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本日注目の話題!
コメント一覧
※ 1.
おっさん
2016年11月20日 12:35 ID:jHme7OqZ0 ※このコメントに返信する※
(e/d)
ごんたくんの声を『ボボロボボロブヒブヒ』って言ってた友達に衝撃を受けたあの日
それがめっちゃ上手かった事にも衝撃を受けた
※ 2.
2016年11月20日 12:52 ID:7.QuZ0Rs0 ※このコメントに返信する※
(e/d)
ネットに多くの時間を費やすようになった
なのに未だにネットでの出会いを否定してる人が数多くある
挙げ句、出会いがないとか言い出す
これと同じだろうな
※ 3.
私は名無しさん
2016年11月20日 13:03 ID:VGnLPEsm0 ※このコメントに返信する※
(e/d)
リアルタイムで、できるかなを
見ていない世代には響かないよ
※ 4.
名無し
2016年11月20日 13:20 ID:y8bos14Q0 ※このコメントに返信する※
(e/d)
スレ民のレスの殺伐さが今の時代を表してるね。のっぽさんが嘆くのも分かる気がする
※ 5.
私は名無しさん
2016年11月20日 17:53 ID:uz.ZdwyC0 ※このコメントに返信する※
(e/d)
※4
現代より大らかでほのぼのとしてたはずの、ノッポさんが若かった頃の時代は、今より遥かに殺人も暴力沙汰も多かったんだけどね。
ああ、殺人や暴力はコミュニケーションだからむしろ推奨するってことなのか。
著しく美化された記憶だけを頼りに今を生きる若者達を一方的に侮辱するって、随分大人として恥ずかしい行為だと思うけどね。
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