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1: 私事ですが名無しです 2013/11/10 22:46:54 ID:t+CYEwzwI

立ったら書く


引用元: 1年余りの恋が終わった話を淡々と書く


2: 1 2013/11/10 22:48:37

完全に自己満だけど、ちょっと誰にも言えないのでここで吐き出させてほしい
あんまり山場とかないから面白くないかも


3: 私事ですが名無しです 2013/11/10 22:51:38

スペック


大学二年
小太り

I
同じく大学二年
同じ部活で高校での競技経験者
小柄でかなり痩せてる


4: 1 2013/11/10 22:57:11

始まりは去年の四月だった。
私は大学で何か新しいことを始めようと思い、
今の部活に入った。
同期には他に、男子が(Iを含め)10人、女子が11人いる。
競技柄か、基本的にみんな地味で、Iはその中でも特に目立たない、
女子とほとんど話さないタイプだった。
それでも、いつからか分からないが部活の度に一言二言言葉を交わす
Iのことが、薄々気になってはいた。


5: 1 2013/11/10 23:11:32

転機が訪れたのは夏休みの始め。
うちの部では夏の終わりに飲み会をする。
そのための買い出しは飲み会の日までに一年が済ませておくのだが、
当時酒を買うことができたのは浪人していた私と男子のKとEのみで、
流れで私達三人が酒買い出し係に任命された。
それまでKとEとは男子の中では仲はいい方だったが、この買い出しで
すっかり意気投合し、Kの家で宅飲みをすることになった。
件のIはKとEと特に仲がよく、その買い出しの2日ほど前からKの家に
泊まり込み、その三人+αの部活の男子で毎晩飲んでいたそうだった。
そんなこともあって、本当は買い出しの日に帰宅する予定だったIも
「Iも一緒に飲もうよ」と一言押すとあっさり承諾w
私は心の中でそっと歓喜w


6: 1 2013/11/10 23:18:50

別にその飲み会で何か18禁な感じのハプニングがあったとかは全くなく、
くだらない話で4人で盛り上がり、ゲームをして楽しんだ。
余談だけど、Iがホットケーキ作ってくれたんだが絶品だった。
夜が更けるにつれ、KとEがダウンして仲良く一つの布団で就寝w
Iと二人きりになったのはそれはそれで嬉しいけど、何話したらいいかわかんないし、
明日も予定あるしそろそろ帰るか、と思ったところで、Iに呼び止められた。
「1さん、Wii sportsしようよ」


7: 1 2013/11/10 23:26:33

一も二もなく私は承諾してその後2時間あまりまたIとゲーム。
2時近くなり流石に帰るか、と思って腰を上げるとついてくる。
てっきりほっとかれるかと思ったが、わざわざ玄関まで見送りしてくれた。
そのまま玄関前に出て私が自転車に乗るまでずっと見てるI
漕ぎ出す時に「1さん、おやすみ」って言って首を傾げて手を振られた。
その日一日人懐っこくて、いつもの様子とは少し違うIにドキドキ
していたが、その一言でそういうことに完全に耐性がない私は落ちた。
帰りに自転車を走らせながらドキドキが止まらなかった。


8: 1 2013/11/10 23:36:32

その後一年飲みやら夏合宿があったんだが、
そういう行事を通して少しずつIとの会話量は増えていった。
夏が終わる頃には普通に会話やメールしたり、CD借りれるくらいになっていた。
この時期には私は完全にIが好きになっていたんだと思う。
なんとかタイミング合わせて一緒に帰ったり、空きコマにIがいることを期待して
部室に行ったりしてた。


9: 1 2013/11/10 23:49:09

話は変わるが、当時私はIの他に気になっている人がいた。
仮にAとしておく。
Aは高校時代の同級生で、部活も一緒だった。
私がトラブった時には文句言いながらも助けてくれたり、
部活のことに関して相談事に乗ってくれたりと、
何かと助けてもらううちに好きになっていた。
高校時代、諸事情あって一年休学して学校を離れ、その後元の学年より1コ下の
学年に編入したんだが、Aとは休学期間や学年が1コ下になってからはもちろん、
互いの浪人期間にもちょくちょく連絡をとりあっていた。
Aも私もカラオケが好きだったので、他に共通の友達を誘ってカラオケにも行っていた。
私の浪人期間の夏休みと、大学入学直前、私から誘ってデートらしきものもした。
入学直前の時は「誕生日プレゼント」と、私がほしいと言っていた携帯クリーナーを
プレゼントしてくれた。
高校時代から片思い始めて4年あまり、そろそろ告白しようかなと思っていた。
そんな矢先、私が地元以外の大学に合格し、上京が決まった。


10: 私事ですが名無しです 2013/11/11 02:32:15

見てるよ


13: 私事ですが名無しです 2013/11/11 22:42:07 ID:BAsE+p6f0

続きが気になるよ


14: 1 2013/11/12 01:10:04

すみません、遅くなりました。
とりあえず昼間書き溜めていた分を投下します。
途中で寝落ちたらごめんなさい

合格発表から入学手続き、そして入学式までの期間が予想外に短く、とても慌ただしかった。
Aは「上京前に一回会おう」と言っていたのだが、新生活のための買い出しや
親戚への挨拶などなど、いろんなことが重なり結局会えずじまいだった。
Aとはその後、AがGWに用事でこちらに来た時と、夏休みの帰省時に会った。
それ自体に代わり映えはなく、一緒に喋ったりご飯食べたりして過ごした。
本当は夏休みに会った時に告白するつもりだった。
だが、結局チキってしまったこと、そしてIの方に心が傾いたこともあって、
いつも通りなあなあなまま別れ、こちらに帰ってきた。


15: 1 2013/11/12 01:12:16

その頃には夏休みにAに会って、変わらずAと過ごすことに
安心感を覚えると共に、前ほど心が躍らないことに動揺も感じてた。
Aが高校を卒業して以降、お互い浪人していたこともあり、
長期休暇しか顔を合わせていなかった。
そのせいか、上京はしたけれど実質会う頻度も会ってすることも
何一つ変わっていなかった。
良くも悪くも長期休暇だけ一緒に過ごすことに慣れてしまっていた。
それはAも同様のように感じた。
夏休みの終わり、そして後期開始後はIと仲良くなることに嬉しさを
感じるとともに、地元のAのことがチラチラと頭をかすめていた。
Aとは付き合っていなかったからそんなもの感じる必要はなかったが、なぜだか罪悪感のようなものが募っていった。これはこの後ずっと続く。


16: 1 2013/11/12 01:15:08

後期は秋のリーグ戦、リーグ戦打ち上げ飲み会、学祭での模擬店出店と
いろいろイベントがあったのだが、Iとはその都度ちょこちょこと
話をして仲良くなっていった。
もはや互いにそれとなくタイミングを揃えて一緒に帰ったり、
用事を作って長電話することも、半ば当たり前のようになっていた。
Iは相変わらず、あまり女子とは積極的に関わらろうとはしなかったため、
女子からは『優しいけど、それ以外どういう人なのかわからない』という
評価を受けていた。細々としたお喋りを通してIの為人やプライベートを
把握し始めていた私は、このことにちょっとだけ優越感を感じていた。


17: 1 2013/11/12 01:20:19

ここで再びちょっとしたイベントが起こる。
ある日の部活帰り、ちょうど去年の今頃だった。
I「休み何しよーかなー」
私「今週暇なん?」
I「まーねー。エヴァQ見に行こうかと思ったけど、誰も暇じゃないんだよね・・・」
私「ふーん」
興味のないふりをしながら私は内心ガッツポーズしていた。
そうか、エヴァQ見たいのか。でも相手もいないのか。
これは口実作って出かけるとてつもないチャンスではないのか?
だが、残念ながらこの週私は帰省の予定。しかも実はエヴァを見たことがない。
というか、ストーリー知らんけどなんか怖くて見れない。
そういったこともあって、じゃあ見に行こうよ!とは言えなかった。


18: 1 2013/11/12 01:23:40

こんな会話もあって、週末帰省した私は新作公開前日でテレビ放映していたエヴァを見た。
びっくりするくらい面白かった。日本のアニメすごいな、と素直に思った。
これはぜひとも続編を見たい。
一緒に行く人の候補はすぐに何人も浮かんだ。
その中でもIを選んだのは下心が結びついたからだと思う。
Aのことが脳裏にちらつきながらも、Iにメールした。
まずはまだ観に行ってないこと、そして誰かと観に行く約束も
ないことをメールで慎重に確認。
そして数分の躊躇の後、とどめの一発を放った。
「まだ観に行く約束ないんやったら一緒に行かん?
エヴァ面白いけど、ちょっと怖いから道連れほしい笑」
その後ベッドでバタバタしながら返信を待ったが一向に来ない。
次の日の夕方まで音沙汰なく、これは完全にやっちまったなと
思った頃に返信が来た。
「いいよー。いつにする?」
飛び上がるほど嬉しかった。


19: 1 2013/11/12 01:29:32

その後またもメールで行く日を決めようとするも、ここで問題が発生する。
二人揃って暇な時間がどこにもないのだ。
空きコマは部室で顔を合わせる一時間以外はバラバラ、
放課後は部活と、それ以外の日はどちらかが決まってバイト。
さらにそのころ部活は試合と行事ラッシュで土日は全て潰れる。
約束をしたのは11月の中旬だったが、12月の冬休み直前まで予定が合わせられなかった。
せっかく約束を取り付けたのにお流れになりそうで
悶々としていた頃、一つのことに気づいた。
12月24日なら部活もないし、曜日的にも向こうもこちらもバイトがない。
というより、その日しかお互いに空く日がもはやない。
そうと決まったらさっさと誘えばいいのだが、その日が世間的に
どういう意味を持つのかということを考えると、なかなか言い出せなかった。
付き合ってないんだし、さすがに向こうはその日は嫌でしょうよ、と。
いやいや、むしろここはクリスマスに出かけるチャンスではないか。
こんなの一生に一度の機会だぞ。
欲望と自制とで頭の中の天秤が3日ほど揺れ、結局欲望に負けた。
誘うだけならバチは当たるまい。


20: 1 2013/11/12 01:32:22

メールは返ってくるまでの時間が嫌だったので、電話をすることにした。
私「あのさあ、映画なんだけど、24日とかどうかな...」
I「ボソボソ喋らない。ちゃんと言わないと聞こえません」
私「映画24日がいいです!」
I「ん、わかった。時間とかまた今度決めよ。じゃ」
怒られたw そして思った以上にあっさり承諾www
こうして、成り行き上とはいえ、クリスマスに好きな人と映画を観に行く
というリア充イベント遂行計画が達成された。
Aはこのこと知ったらなんて言うだろうなー。ま、いっか。

Aのことは吹っ切れつつあったが、たまたま映画の時間を
決めている時に同時にAから「冬休みカラオケ行かん?」と
メールが来て相変わらず罪悪感が復活することもあった。


21: 1 2013/11/12 01:53:19

かなり浮かれていた私は、クリスマスだし、クリスマスプレゼント渡そうかなー、などと考えた。
あれこれ悩んだ結果、スマホ対応の地味目の色の手袋にした。
普段の服装や性格を考えるに、このくらいの色だったら好みの範囲内だろうな、と。
人の好みを考えながらプレゼントを選ぶのはとても楽しかった。
だが、買って数日してさすがに手袋は重いか・・・と気づく。
仕方ない、当日早めに行って駅に隣接するデパートにあるおいしい
お菓子屋さんで何か買って渡そう、と思い直した。


22: 1 2013/11/12 01:55:30

そして当日である。
早めに行くつもりだったのに、家でのんびりしていたら
電車を逃していて、結局約束の時間にちょうどいいくらいに駅についた。
おかげでお菓子屋さんには行けずじまい。
代わりに一応、と思って手袋は持って来ていた。

映画は14時の回を見るために13時に待ち合わせていたが、
そこはさすがにクリスマスで、既に売り切れていた。
ここまで来て帰る気は私はなかったし、Iもなかったようで、
その次の18時の回のチケットを買い映画館を出た。
空いた時間はゲーセンと喫茶店で潰した。
一緒にゲームしたり、UFOキャッチャーしたり、喋りまくったりと
正直これだけで十分幸せで死にそうだった。


23: 1 2013/11/12 02:14:17

Iがおごってくれたポップコーンと飲み物を飲みながら映画を見た。
ポップコーンはIの膝の上にあったため、腕の短い私はなかなか届かない。
映画の最中だったので、私はやがて遠慮し始め、最終的に中盤からずっと
お腹が鳴りっぱなしだった。その結果映画終了後にIに爆笑されたのは余談である。

蛇足ですが、やっぱりエヴァは面白かったです。
賛否両論あるけど、私はQが好きです。次回作もきっと観に行くと思います。


帰りの電車の中、映画を含め、その日一日の充実感と幸せに浸りながら、
隣に座るIとお喋りをしていた。その一方で、腕はずっとプレゼントの袋を
鞄の上から握りしめていた。手にものすごい汗をかいていた。
心臓の鼓動もひどくてIに聞こえるんじゃないかとビクビクしてた。
最後まで悩んだ末、自分の降りる駅で席を立った時に、Iの方をさっと見て、
「これ、一応クリスマスプレゼント」とだけぶっきらぼうに言って去ろうとした。
Iは「え?自分なんにも用意してないのに」とちょっと困っていたが、
結局「ありがとう」と言って受け取ってくれた。
とにかく恥ずかしかったことだけ覚えている。


26: 紅助 2013/11/14 13:10:32 ID:rjAq4PaKi

見てるよー
続きがしりたいなぁ(^ω^)


28: 1 2013/11/17 19:40:20

すみません、ちょっと忙しくて来れませんでした。1です。
見てくださってるいて嬉しいです。
遅筆ですが続き書きます。もうしばらく続きます。

それから年内はIとは顔を合わせず、次に会ったのは
年が明けてからの部活になった。

年明けの部活が始まる少し前、同じ学年のM(女)とE、KとともにIと仲の
いいT(男)と一緒に私の家で宅飲みをした。ちなみにMは部内で唯一
私のIに対する思いを知っている。私が「部内に気になる人がいる」と
いったら一発で当てたおそろしいやつである。
酔いが回るうちにみんな少しずつ口の堅さが緩んでいった。


29: 1 2013/11/17 19:43:16

Tは同じ学年内での色恋沙汰をいろいろ教えてくれた。
Tよ、そんなに簡単に話していいのか?w
私はIの情報は何か得られないものかとうずうずしていた。

「Iはねー・・・、部内にはおらんらしい。
というより高校時代の元カノのことが未だに忘れられないんだって。
大学でこっち来る時に仕方なく別れたらしいよ。
でも、まだ忘れられなくて、
同窓会とかでいいからまた会いたいとか言ってた」


30: 1 2013/11/17 19:47:50

ショックだった。
自分もAに未練があったせいで、Iの気持ちがなんとなく分かる。それゆえ、
きっとこのまま振り向いてもらえないだろうな~ということも分かった。
同窓会で会えるだけでもいいとか相当じゃない。
そこまでまだ未練深いのだったら到底しばらくは消えない。
それに、自惚れだけど、このままちょっとずつ仲良くなっていって、
私を好きになったらどうしよう。そんなにも好きな人がいるのに、
その気持ちを消させてしまっていいんだろうか、とも思った。


31: 1 2013/11/17 19:52:45

そんなことが頭の中をぐるぐる回り、飲んだ次の日はもちろん、
数日本当に落ち込んだ。
一緒に飲んでいたMは、当時秋頃から付き合い始めた彼氏とラブラブで、
その話も少していたせいもあって相乗効果でさらに落ち込んだ。

もはや冬休み終了後の部活でIと会うのを考えるだけで憂鬱になっていた。
部活行きたくないとさえ思っていた。
だが、そんな理由で部活を休むことはもちろんできない。


32: 1 2013/11/17 19:56:00

新年最初の練習はいつも通り特に何事もなく終わった。
この日は私は部の係の仕事があったため、Iと帰ることはできない。
Iはバスの時間までしばらくあるようで、
部室でスマホを弄って時間を潰していた。
宅飲みの時の話もあって、その日はなかなかIをしっかりと見ることが
できなかったが、その時堪えきれずIの姿をチラリと見て驚いた。
私がクリスマスにプレゼントした手袋をつけていた。
最初は見間違いかと思ったが、確かにそれだった。色も同じだし、
スマホ対応の名の通り、つけたままスマホを弄っている。


33: 1 2013/11/17 20:02:26

嬉しさと恥ずかしさと困惑が入り混じってなんとも言えない気持ちになり、
Iとはその後二言三言言葉を交わしたが、手袋に関しては完全にスルーした。
その日だけでなく、テスト休みに入るまでは確かにIはその手袋をしていた
と思う。だが、極度のチキンだったため、やっぱり聞けなかった。

部活は一月中旬からテスト休みに入り、その後二月頭まで期末試験、
さらに期末試験直後に私は帰省し、それと入れ替わるようにIも帰省
していたため、三月上旬までIと顔を合わせることはなかった。


34: 1 2013/11/17 20:06:24

一度だけ、Iから唐突に「今何してる?」という趣旨のメールが来て小躍り
したが、他には何もないまま春休みが終わり、二年に進級した。

進級しても特に大きく変わったことはなかった。
あるとすれば、私もIも専門の授業が増えて忙しくなり、部活になかなか
顔を出せなくなったこと、そしてIは次期幹部(主務)に任命され、
部活運営などの話の割合が大きくなったことだった
(と言っても、私はただのヒラで「幹部以外からはこういう意見も出てる」
とか「こういう感じでやろうと思ってるんだけど、(ヒラから見て)
どう?」程度の話だったけど)


35: 1 2013/11/17 20:09:16

それと、私は普段男子「○○(名字)さん」か「○○氏」と呼ばれて
いるけれど、Iの呼び方がこの頃前者から後者に変化した。些細だけど、
めちゃくちゃ嬉しかった
(ちなみに女子からはほぼ全員名字呼び捨て。
一度でいいから下の名前で呼ばれてみたいものである)

そんな折、進級して初めての大きな大会である地区大会が近づいて来た。
Iはもちろんだったが、一応私もCチームだが団体メンバーに入った。
これまでの大会では個人でしか出してもらえなかったため
かなり嬉しかった。


36: 1 2013/11/17 20:12:29

それに加え、新入生が入って来て初めての大会で、上級生として
あまりにもかっこ悪いところは見せられないという見栄と、
みんなの代表で出るんだという責任感も感じていた。
結果、練習量も当然のように増えた。

大会前日、久しぶりにIと帰った。
会話量が増えるにつれ、Iはかなり口調も砕け、一見して抱くクールな
印象とは裏腹に甘えたがりの感じが強くなっていった。
この日Iは疲れていたのか、特にその傾向が強くて可愛かったw


37: 1 2013/11/17 20:15:22

私は普段、男子の試合中の予備の用具管理や審判への異議申し立てを行う
係として、選手と一緒に競技場に入っている。この日も同じように係の
仕事をしていたが、今回はAチームとIのいるBチームの試合時間が
被っていたため、代理の子にBチームの方を頼んだ。それを聞いてIは
ちょっとだけ不服そうにしていたのは、勘違いではなかったと思う。

逆に、Iもまた女子の試合で同様の係だった。
チームメイトとIとともに競技場に入る。試合開始直前、Iと目が合う。
ちょっとニコッとしつつも、真剣な顔で「頑張れ」とジェスチャーで
言ってくれた。それだけで何でもできるような気持ちになり、軽く頷いて応えた。


40: 1 2013/11/17 21:50:45

すみません、一個抜けました。
38の前にこれ入ります。

だが、試合結果は散々もいいところだった。
結果も悪かったが、何よりも私は特に内容がひどかった。例えるならバスケで
フリースローをとったのに、シュートを打つ瞬間すっ転んで
ダメにするレベルのミスをやらかした。


38: 1 2013/11/17 21:38:58

かなり反省した。
練習内容も変えなきゃいけないし、普段の練習量も増やさなきゃいけない。
何よりも、もっと真面目に取り組まなければならない。

大会前日や当日のIとのやり取りで気が緩んでいたのは明白だった。
それ以外にも、確かに去年の秋からずっと、
そういう面で練習中も緩みっぱなしだったかもしれない。
部活は競技をする場であるはずなのに、
その気持ちが最近の自分にはなかったのではないかと思った。


39: 1 2013/11/17 21:46:15

そして、またしても不純なのだが、仮に自分がIの立場だったら、
今の自分はどう見えるだろうんだろうかとも思った。
例えこんな状態で振り向いてもらったとしても、きっと嬉しくない。
どうせいつか振り向いてもらえるなら、練習外よりも練習中を見て振り向いて
もらいたい。適当に部活やって恋愛に精を出す自分よりも、真摯に競技に
取り組む自分を評価してもらいたい。
ものすごい傲慢だけど、そう思った。
Iのことでいちいち心を動かすのはこれで止めにしよう、と心に決めた。
有志で行った打ち上げでIと近くの席になり、
お酒を飲んで話しながらそんなことを考え、少し悲しくなった。


41: 私事ですが名無しです 2013/11/17 23:13:19 ID:HXM8Gpal0

見てるよー


42: 1 2013/11/17 23:45:22

>>41
ありがとうございます!


その日以降、部活に関係ない話はほぼなくなった。部活に関係ある話や用事も、
Iでなくてもいい場合は他の人に頼んだ。この時期は男女共通の試合や部の
行事はなく、そういった話がしばらく中心になっていたIとの会話は、そもそも
する必要がなくなっていった。
部活中の、休憩時間とは言えないけれど、練習間の微妙なインターバル
というか空き時間にも目が合いそうになっても気づかないふりか、合っても
すぐに逸らした。


43: 1 2013/11/17 23:50:06

さらにこの時期、以前自分が抱えていたのと同じ問題を抱えていたため、
アドバイスをしやすかったKと練習のことで話すことが、特に自主練中に
多くなった。自意識過剰かもしれないが、私とKが話している時にはIから
の少し冷たい視線を感じた。

大会終了後、私は専門科目のテストと実習がが重なり、ますます正規の練習
時間には部活に行けなくなった。夏休みまで土曜日の練習日を除いて
ほとんど行っていなかったと思う。その分自主練はしていたが、Iと顔を
合わせることは少なくなった。

こんなことが続けば、普通の友達関係でもおかしくはなる。
Iとの距離は確実に開いていった。


44: 1 2013/11/17 23:52:24

一度たまたま部室で二人だけになったことがあったが、会話もしなければ、
ロクに挨拶もせず、各々の勉強のため息だけが響き渡る気まずい時間が流れた

練習量を増やしたおかげか、少しだけ、私は上達した。競技を始めて1年
あまりのうち、調子が最高潮に良かった日の出来と近いものが毎日
できるようになってきた。
まあ、このあとガタ崩れするんだけどw

そんな感じで夏休みを迎える。


45: 1 2013/11/17 23:54:56

私は期末試験が他の人よりも数週間早かったため、夏休みも他の人よりもその分早かった。私の夏休み第一週がみんなのテスト休み前ラストの週くらいだった。
そんな夏休み第一週に久しぶりに部活に行った。
一度だけキャンパス内ですれ違った時に、少し話をしたのと、伝聞で知った、大きめの大会での予選一次通過おめでとうメールを送ったこと以外では、Iとまともに顔合わせるのはこれが久しぶりだった。
メールの件や、すれ違った時の会話が久々に和やかだったこともあり、一番険悪だった時よりもかなり雰囲気がマシになっていた。


46: 1 2013/11/17 23:58:44

その日の部活はたまたま、普段Iにアドバイスしている人が全員少し早いテスト期間に入っていていなかった。
普段は各々調整や修正をする時間を取り、その後チーム戦のようなことを繰り返しながら反省する形式で練習しているんだけど、チーム戦の時にIに呼ばれた。
「自分の一番の課題は今これなんだけど、それができていなければ気づいた時に指摘してほしい」
とのことだった。
知ってるよ、それが一番の課題だってことくらい、と心の中で言った。
その日は人がいなかったせいだろうけど、そんなことを頼まれるのは初めてだった。


48: 私事ですが名無しです 2013/11/18 14:21:07 ID:8JsFBglW0

みてるよー頑張れ


49: 1 2013/11/20 02:00:23

>>48
まだ見てくださってる方がいらっしゃって嬉しいです!
ありがとうございます。

やがて夏休みが始まる。
少しだけぎこちなさは残ったけど、テスト休み前の一日の存在や、テスト期間の部活休みを挟んで、険悪な空気はほぼなくなっていた。
学校が休みということもあって、I・K・E・Mや他にも数人の部活のメンバーと一緒にお菓子メーカーの工場見学なんかも行って楽しんだりもした。みんな試供品のお菓子めっちゃ喜んで食べてたw

夏休み後半にあった合宿では、Iとは練習チームも違ったし、部活に取り組む時の態度は変えようと誓ったことはまだ生きていたので、ほとんど喋ることはなかった。


50: 1 2013/11/20 02:03:35

Iの方は、休み前に言っていた問題点をなんとかしようと苦戦していた。
だが、私から見ればその時のIの練習方法は明らかに合っていなかった。
経験者でもあるし、そういうところで賢いIならばもっと適切な方法があっただろうに、変なところで拘って練習方法を変えないIに少し苛立ちを感じてもいた。喋らなかった原因はこれもある。

私の方はというと、一時期来ていた異常なくらいの好調は、夏休み入る少し前からかなり吹っ飛んでいたけど、この合宿でなんとか取り戻すことができた。
このことについては本当に先輩に感謝している。


51: 1 2013/11/20 02:05:32

練習はこんな感じだったが、復調や夏休み入る前後の出来事もあって、練習外でのIに対する私の態度はさらに戻りつつあった。

夜は二年をほとんどみんな巻き込んでUNOやって遅くまで騒いだり、Iと話し込んだりと、なかなかに楽しい合宿だった。
「1とかMとかはイベント呼んだら来るのに、RさんとかNさんとか他にも女子あんまり来ないからつまらないんだよね」
とか言う普段のイメージからかけ離れた発言や、各二年女子の男子からの評価+Iの補足見解が聞けたりと、なかなかに面白かった。

「私男子からうるさいって思われてるでしょ?」と聞くと「っていうよりお節介って言われてる。まあ、現時点で一番厳しい評価下してるのはTだからさー」と言われたりもした。
「じゃあ、I個人としてはどう評価してるの?」とは聞けなかった。

そして、いつの間にかIからは名字呼び捨てで呼ばれるようになっていた。


52: 1 2013/11/20 02:13:14

私は夏休みが早く来た分、後期開始もみんなと比べて早い。
私の夏休み最終日は、またしても大会だった。この大会では、私としてはいつもより結果を出せたし、内容も次への足がかりになるようなものになって、かなり満足した。

やはり有志の打ち上げをやったのち、部室で翌日誕生日のIの誕生日会をやってみんなで誕生日を迎えよう、という話になった。要するにみんな騒ぎたかっただけなんだけど笑
誕生日会は大会の疲れもあって、
一人、また一人とその場で寝落ちていったか、家に帰宅していった。
最終的に最後までゲームしていて起きていたIと、漫画を読んでいた私しか残ってなかった。
ゲームの対戦相手をしていた後輩が帰ったIは、手持ち無沙汰になったようで、チューハイの空き缶やらお菓子の空袋が散らかった机の上を掃除し始め、私もそれを手伝った。
というか、自分の誕生日会なのに、なんでIがみんなの後始末してるんだよwww
少しふざけながら後片付けをすませ、一息ついて笑いあった。
これはひょっとして告白チャンスじゃないのか?!と思ったけど、今回もチキン発揮してダメでした、はい。


53: 1 2013/11/20 02:39:07

Iはこのまま部室で一眠りして、始発で家に帰るらしい。
「電気ついてたら寝れないだろうし、私帰るよ。電気消そうか?」と聞く
と「別に電気ついてても寝れるから、わざわざ帰らなくてもいいよ」と言われた。
相変わらず寝ぼけている時の可愛らしさは尋常ではない。
というか、その返答は好意的に受け取っていいんですか?
さすがに次の日授業初日のためずっといるわけにもいかず、Iが寝息を立て始めたのを確認して帰った。


54: 私事ですが名無しです 2013/11/20 15:13:58 ID:9i/Tp25w0

みてるよー

今で半分ぐらいか?


55: 1 2014/01/04 15:28:40

もう見てる人もいないでしょうが、1です。
すみません。最後のカキコからちょっとテスト続いて
来ることができませんでした。
正月休みでゆっくりしたのでまた投下して行きます。
多分これで最後まで行けると思います。
まだ見ている人いらっしゃったら幸いです。


56: 1 2014/01/04 15:29:10

こんな単純なことでその後数日浮かれていた。

この頃になると、Aのことはほとんど思い出さなくなっていた。夏休みも向こうからも連絡なかったし、こちらからは誕生日にメールをいれたくらいだった。だがその一方で、Aにもらった携帯クリーナーは、かなりボロボロだったけどまだ外せなかった。

授業が始まり、やはりまた部活にあまり顔を出せない日が続く。
そんな折、Iの様子がおかしくなり始めた。


57: 1 2014/01/04 15:30:27

一つ目はEとKと宅飲みした時のこと。二人はIのことが大好きなようで、私が何も言わなくても10分に1回くらいのペースで話題がIのことになる。おかげでいろいろおいしかった(笑)
「元カノの方から告白してきてつきあったんだって。それで、進路が分かれたからあっさり別れたらしいよ。あ?Tが言ってたやつ?Iが、「いや、あり得ないから」って全否定してたし。あれは半分ファタジー好きのTの妄想だな」
「いや、それよりもIの好きな子さー、RさんかNさんかまで絞れたんだけど、どっちかわかんないんだよねー。男子の見立てではNさんなんだけど、1氏どう思う?」
前者については正直ちょっと嬉しかったけど、後者でがっかりした。
ちなみにRとNはうちの学年の女子ツートップ人気を誇っていて、男子はほぼみんなR派かN派に分かれてどっちが可愛いとか事あるごとに議論している。
Iがその議論に積極的に参加しているところは見た事がなかったので、かなり意外だった(と言ったらEとKに「あいつはムッツリだから」と言われた)


58: 1 2014/01/04 15:52:37

二つ目。
夏休み少し前からあることだったが、Iは一年生のある女の子に
集中的に練習のアドバイスをするようになった。
この子を仮にCちゃんとする。
同性同士のアドバイスのし合いが圧倒的に多いが、
異性間でアドバイスし合うことも確かにある。
ただ、そういうのは大体キャプテンや高学年の先輩が
下級生にすることがほとんどだった。
男子同士はともかく、アドバイスだろうが雑談だろうが
基本的にあまり女子と関わろうとしないIが、
文字通り手取り足取りCちゃんに教えているのは
ちょっと見た事がない光景だった。

その姿はやはり男子の目にも異様に映っていたらしい。
Iが楽しそうにCちゃんに教えたり、肩やら腕やら触れながら
教えているのを見て(正しい姿勢を教えるためであって
決していやらしい意味ではない)、男子数人が「おいI~」とか
「あいつやっちゃってるな~」とか騒いでた。

とにかく色恋沙汰に関する関心度と茶化し方が中学生レベルの
うちの学年の男子は、このことで俄かに沸き立った。
そして、最終的にはどうやらIはNが好きらしいということを
巧妙に聞き出すことに成功したのである(と、本人達が
誇らしげに語っていた)
今まで浮いた話一つなかったIだったので、
噂はかつてないスピードで部内全体に広がった。


59: 1 2014/01/04 15:54:40

一方私はというと、9月にIを遊びに誘って断られ、度々IがCちゃんと
かなり楽しげに話しているのを目撃し、さらに上の二つが重なり
かつてないほど落ち込んでいた。
この頃は、単純に落ち込む気持ちと、Cちゃんへの嫉妬と、
いちゃつくIと茶化す男子の騒がしさに対する怒りで、部活中は頭の中が
ぐちゃぐちゃだった。
リーグ戦が近づき始めていたので、とにかく頭の中で「リーグ戦リーグ戦」
と唱え続けて練習のことだけ考えるようにした。

Cちゃんと恋人同士のように(実際付き合ってると思ってた)話してる一方で、
今まで通り「1~、昨日なんだけどさー」と親しげに話を振ってきたりと、
Iの私に対する態度は変わらず、わけがわからなかった。
それでもまだそれだけでほだされている自分に少し怒りもしていた。


60: 1 2014/01/04 15:57:28

こんなことが続き10月になる。
イラつきながらも練習した成果は確実に出ていたようで、練習試合も含めて
始めてリーグ戦の試合に出してもらうことができた。
試合に出ない時も、試合中、どう選手をサポートしていけばいいか、
自分は何をすべきかが分かり始めて、部活としては今までで一番充実していた。

ある日の練習帰り、KとTと共に夕飯を食べにいった。
その翌日は隣の市でとある作品のイベントがあり、KはそれにEとIと
一緒に行くんだ、と楽しそうに話していた。
私も好きな作品だったので興味があったけれど、残念ながら試合だった。
そこで、Kに無茶ぶりして、「お金払うから、携帯クリーナーを
買ってきてほしい」と頼んだ。
吹っ切れ始めてはいたけれど、まだAの携帯クリーナーは外せていなくて、
それを見る度何かに縛り付けられているような気がしていた。
まだ未練はあったけど、それを断ち切って、気分を変えたかった。
ただ、理由もなく外す気にはなれなかったので、とにかく新しいものを
買ってしまおうという発想に至った。
翌々日くらいにKに話を聞くと、イベントはとっても楽しかったらしい。
「あ、1氏の言ってたクリーナーだけど、さすがに売ってなかったから。
でもIがストラップお土産に買ってたから。「1氏に携帯クリーナー頼まれてて」
とか言ったらなんか勝手にいなくなって、それで「これがいい」とか言って
勝手に選んで買ってくるしさ...(愚痴続く)」
飲んでる時の口約束(しかも「えー」と言ってちょっと渋ってた)を
果たしてくれようとしたKの律儀さにも驚いたけど、
それよりもIは何をしているんだろうと思った。


61: 1 2014/01/04 16:36:36

Iは何を思って私に買ってきたんだろう。
CちゃんのことやNのことは一体何なんだ。
私にもまだ脈はあるのか。
それとも例えば私のことをお姉ちゃんか何かのように思っているのか
(Iはお姉さんと超仲良し)


62: 1 2014/01/04 16:38:54

とりあえず、今これ以上ぐちゃぐちゃになりたくはなかった。
リーグ戦も佳境に入ってきたし、テストも近くなってきたしで、
部活も勉強もうかうかしていられなかった。
自分の頭の中が落ち着くまで、Iと会うのは避けようと思い、
Iがよく練習している曜日や時間帯は避けて練習に行った。

結果的に、リーグ昇格はならないものの、
いい結果でリーグ戦を終えることができた。
自分ができることはやり切ったし、最後の試合は負けたけど、
三年生の先輩方もどこかすっきりした表情で引退されたように感じた。


63: 1 2014/01/04 16:39:49

リーグ戦が終わり、さらにテストが終わった次の週末だった。
練習や勉強の心配をすることがなく、
遅くまでたっぷり寝て起きて布団の上で携帯をいじっていた。
ぶら下がっている携帯クリーナーを見て、
ふと、ちょっと邪魔だな、と思った。
「外そ」と言ってキーチェーンをいじった。
意外と固くて途中で心が折れそうになった。
それでもなんとか、最後はボールペンを駆使して外した。
外し終わった時、なんとも言えない解放感だった。抜け出せた気がした。
結局、自分を縛ってたのは、Aではなく、私自身だったんだなー、と思った。
他には付けているストラップがなかったので、なんだか寂しい不安な
気持ちになったけど、もう付け直そうとは思わなかった。

Iのことも結局一緒なのだろう。
Iの言動がきっかけになっているだけで、気持ちを揺らしているのも、
心を決めるのも自分自身だ。
この際、Iのこともリセットしよう。
そう思った。


64: 1 2014/01/04 17:30:15

そうして、今年も学祭の日がやっできた。
翌日、一年のみが出場する試合があるので、二年は男女別に時間を分けて
一年を指導。その合間に学祭を楽しむ感じだった。
最初は女子の練習で、ちょうど男子と交代する時にIとすれ違った。
「1、これ。ずっと渡し損ねてたやつ」
といって、先日のイベントのお土産を渡してきた。
私としては数週間に渡ってIとの接触を極力避けていたつもりだったので、
とうとう捕まったかという感じだった。

開いてみると、可愛らしい携帯ストラップだった。
Iが自分のためにこれを選んで来てくれたという事実だけで嬉しかった。
決意したはずなのに、結局また大きく心が揺れてしまった。


65: 1 2014/01/04 17:33:03

それでも日中はとにかく学祭を楽しんで、夕方になって飽きて部室に行った。
しばらくして男子も部室に来て、みんなで話ながらダラダラしていた。確かN、I、K、E、それから同じ二年男子のBがいたと思う。
「みんなで後でミスコンだけ見に行こう」
と言って時間を潰しがてら喋ってた。
余談だけど、KとEの会話がコントかよ、ってツッコみたくなるくらいに面白かった。
この日はこの後二人に救われる。

Iはマンガを読みながら、なぜか
「1、あれ携帯クリーナーじゃなくてストラップだからね。
間違えて携帯の画面こすらないでね」
と今さらストラップの話を私にしていた。
正直、相変わらず意味がわからなかった。
なんで一度遊びを断った相手にこんな対応するのか。
ひょっとしてとてつもない鈍感で私の気持ちに気付いてないのか。
止めて、と何度も心の中で思った。

その間、Iを除く男子三人はミスコン候補のどの子が可愛いかという話で
盛り上がり、Iは時々話を振られては曖昧に笑って「このムッツリ野郎」
とからかわれていた。
「ぜってー、こいつは誰が好きとか言わないよな」
「なんか好みの子出てきたらちょっとだけニヤッとしてそう」
「おい、ミスコン見てる時の反応でIの好み当てようぜ」
彼らの会話は本当に面白かった。

そんなことしている間にミスコンの時間は近づく。


66: 1 2014/01/04 17:35:00

あと10分したら出ようか、とみんなで言っている時に
Iが一人鞄を持って立ち上がった。
「おい、どこ行くんだよ。ミスコン?」
「・・・かな?」
と少し笑いながら出て行った。
「おい、あいつ見た?!「・・・かな?」だって!」
「さすがムッツリ」
「絶対ニヤニヤしてるところ見られたくないから一人で行ったんだよ」
「よし、じゃあみんなでI見つけてニヤニヤしてるところバッチリ撮ってやろうぜ」

アホだこいつら(笑)

しばらくして部室に残っていた私達もミスコンに向かった。
少し時間があったので途中で売店を見て寄り道いたけれど、
Eだけは特に興味がなかったようで、先に行ってしまった。


67: 1 2014/01/04 17:37:08

そろそろ本当に行こうか、と歩き出したところでEが戻ってきて一言、

「おい、Iが女の子と歩いてた」

一同「は?!」以外に声が出てこなかった。
「え?どんな子?どんな子?」とみんな興味津々。
「えっと、身長はIとそんなにかわらなくて、ショートで、化粧薄くって、
目がぱっちりしてて可愛くって、結構距離近くって、少なくとも
Iの姉ちゃんではなくて...」
Eの分析無駄に細かい。

「あの野郎一人だけ抜け駆けかよ」
「やっぱ隅に置けないねー」
「何が「・・・かな?」だよ」
といきり立つK、B、Eの三人組。
Nは「へー(キラキラ)」で、私はショックを隠すのに精一杯。
おいN、私がIのこと好きなの知ってるだろ。そんなキラキラしないでよ。

N以外のメンツは何も知らない。
だからとりあえず落ち着け、と何度も何度も言い聞かせて平静を装った。

二人でミスコン見てるんじゃない?との誰かの発言で、
一旦話は切り上げてとりあえずミスコンに向かった。
だが、Iはどこにもいなかった。
ミスコンが終わり、気づいたら先に帰っていたBとK以外の、E、N、私の
三人は見つからなかったねー、なんて言いながら部室に戻ることにした。


68: 1 2014/01/04 17:39:19

「さっきこの辺りにIいたんだよなー」
とEが言いながら脇道に逸れて、あとに続いて歩いていた時だった。
それまで会話していたEとNの顔から少し前に視線を移したとき、
目の前にIと女の子がいた。
Iとその女の子の二人の距離はだいぶ近い。
女の子の方は今流行りのゆるふわ女子大生、って感じではないけれど、
可愛らしい雰囲気の子だった。
本当に、マンガかよ、って言いたいくらいのタイミングと距離で気づいた
上に、運悪く向こうもこっちを見て目が合った。
まさかズカズカと近づいていくわけにもいかず、三人でこそっと
視線を逸らして元来た道を戻った。

部室に戻る途中ではぐれていたKとBに合流。
二人は部室に戻る途中でたまたまIと女の子を見つけて、
ずっと経過を見ながら、「私、やっぱりI君がいないと...」
「俺もやっぱりダメだ」なんてアホなアテレコをしていたらしい。
「僕らずーっとIに気づかれないように近づかないようにしてたのに、
なんか三人して近づいていっちゃうしさー」とKがこぼしていたけど、それは止めておけよ。
なんてごちゃごちゃやっている間にIが追いついてきて、
「ちょっと来い!」と言ってEの肩を抱いて暗闇に消えていった。
残された私達はそれを見送った後、部室に戻り、Eが帰るのを待った。


69: 1 2014/01/04 17:41:18

10分後、ガラリと部室のドアが入ってきてEとIがやって来る。
「ほらI!お前さっさと言えって!みんなー、Iが報告があるってさー!!ほら!!」
えーとか、でもーとかIは渋っていたけど、そんなことしてる間に
みんながどんどん入り口の方に集まってきた。
しばらくニヤついていたIだったけれど、
「えっと...あの...彼女できました」
と最後は早口で、消え入りそうな声で言い切った。

途端に「ああああああああああ」と叫びながら謎の踊りを始めるKと、
「えー(キラキラ)」という感じのBとNと、「このやろう」と言って
Iを襲い始めるEと襲われるIと、私達の騒ぎを静観する先輩方と。
私は笑って興味のないフリで「あー、よかったね」としか言えなかった


70: 1 2014/01/04 17:42:45

いいわけがない。
なんでよりによって今朝ストラップ渡してきたの?
Nのことは?Cちゃんのことは?

リセットと決めたはずなのに、それでもまた頭の中がぐちゃぐちゃになった。
でもまさかこの場でIを問い詰めるわけにもいかず、怒り散らすわけにも
いかず、とにかく笑ってた。
かつてないほどのニヤけ度のIを見てるのも嫌だったので、とりあえず、
相変わらず変な動きをしていたKとEを眺めてた。
ムービーに撮っておきたいくらい変な動きと発言を延々繰り返す二人を
見ていたら、怒りがなくなったわけではないけど段々笑えてきて、
その日は平静でいられた。

あとで聞いた話だけれど、その日、学祭で呼んでたお笑い芸人のステージを
見るために元カノが学祭に来て、ついでにIに会ったんだそうです。
Iは卒業以来初めて、元カノと会い、どっちが言ったのか知らないけれど、
ヨリを戻すことにしたんだとか。
BとKがアテレコしていた会話の内容は、あながち間違っては
いなかったそうで(笑)


71: 1 2014/01/04 17:44:41

ちょっと最後の方ぐちゃぐちゃになったけど、以上が顛末でした。

最近は、やっぱり前とは変わらない、ちょっと甘えが入ったIの私に
対する態度にイライラし、
そして、ちょっと角が立ったところがあったのにめちゃくちゃ丸くなって、
みんなで「Iが丸くなって気持ち悪い」なんて言って、恋の力(笑)の
ようなものを実感してます。

これでちゃっちゃと別れたら腹が立つので、いっそのこと末長く
いつまでも続いてしまえと思っています。
憂さ晴らしに、Iよりも絶対上手くなって、大会で入賞するのが今の目標です。


かなり長くなりましたが、チラ裏話をここまで読んでくださった方、
本当にありがとうございました。


72: 私事ですが名無しです 2014/01/06 23:05:28 ID:LPmYai2i0

がんばれー!


73: 1 2014/01/10 20:52:18 ID:WmUk42PuI

ありがとうございます!
まだまだ下手くそですが頑張ります


1001: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2014/2/2 2:2:22 ID:30over



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