http://natgeo.nikkeibp.co.jp/atcl/news/15/041700055/
NASA/ESAのハッブル宇宙望遠鏡が撮影した、融合する4つの銀河の画像。そのうちの1つの銀河を取り巻くダークマターの「ハロー(かたまり)」の分布が銀河とずれているように見え、ダークマター粒子が実在する証拠である可能性が出てきた。(PHOTOGRAPH BY ESO)
天文学者は80年近く前から、宇宙を満たす謎めいたダークマターの正体を明らかにしようと努力してきた。彼らがダークマターの概念を思いついたのは、銀河の運動を観測すると、宇宙の質量が目に見える星や銀河の質量だけでは説明できないほど大きいように見えるからだ。彼らはこの物質を、ビッグバンの際に大量に生成した、重力には関わるもののどうやっても目に見えない素粒子だろうと推測した。天文学者はこうした素粒子を直接観察できていないため、ダークマターは基本的にまだ理論上の存在である(参考記事:「謎に満ちた見えない宇宙」)。
今回、ハッブル宇宙望遠鏡と超大型望遠鏡VLT(チリ)を使って行われた新たな観測により、ダークマターの正体について決定的な手がかりが得られた可能性がある。『Monthly Notices of the Royal Astronomical Society』誌に掲載された論文によると、エイベル3827という地球から約14億光年の彼方にある銀河団のダークマター粒子は、重力以外の力を感知しているという。
引用元: ・【天文学/素粒子物理学】ダークマターの「雲」にずれ、実在の証拠か
銀河系は猛スピードで回転しているので、ダークマターの大きな重力でつなぎ止められていなければバラバラに飛び散ってしまうはずだ。けれども、エイベル3827銀河団にある1つの銀河は、ダークマターハローの中心と銀河自体の中心が約5000光年もずれていた。
宇宙では5000光年などたいした距離ではないが、一部の理論家が主張するようにダークマター粒子が重力にしか反応しないのなら、この距離はゼロでなければならない。
理論家の中には、ダークマターは重力以外の力も感知するはずだと予想する者もいる。20年ほど前から、ダークマターは「WIMP(weakly interacting massive particles:(相互作用が〈電磁相互作用と比べると〉弱くて重い粒子)」であると考えれば、その性質をうまく説明できるという説が有力になってきている。WIMPは、重力だけでなく、原子核のβ崩壊などを引き起こす、いわゆる「弱い力」も感知するとされている(WIMPの参考記事はこちら)。
今回の発見は、ダークマターがWIMPからできていることを示す最初の経験的な証拠となるかもしれない。研究チームを率いたダラム大学(英国)計算宇宙論研究所のリチャード・マッシー氏は、検出されたダークマターの雲のずれをうまく説明するには、この雲がエイベル3827の中心にあるもうひとつのダークマターの雲の中を通り抜けているところだと考えればよい。
なんらかの力が働いて2つの雲の間に摩擦が生じ、一方のダークマターの動きが遅れたために銀河の中心からずれたとマッシー氏らは主張するものの、その力の正体については不明だという。
この力はダークマターを直接見えるようにするものではないが、謎に包まれたダークマターに光を投げかける。
研究チームは、ダークマターの雲のずれの原因が、もっと月並みな現象にある可能性も否定しない。例えば、目に見える銀河の一部分で爆発的に星形成が起こると、そこだけ異常に明るくなって、銀河の中心位置の見積もりに歪みが生じるかもしれない。近隣の銀河の重力が目に見える銀河の形を乱し、中心位置を特定しにくくしている可能性もある。マッシー氏は、「別の説得力ある説明を考えるのは困難ですが、あまりにも重要な発見なので、不用意なことは言えません」と慎重だ。
NASAのジェット推進研究所のジェイソン・ローズ氏はダークマターの専門家だが、現時点ではダークマター粒子が未知の力を通じてお互いの動きを遅くしている可能性が高いように思われるとコメントしながらも、「さらなる情報が必要です」と言う。証拠探しはすでに始まっていて、別の銀河の観測が計画されている。
ほかの銀河でダークマターハローのずれが発見されたとしても、この粒子の正体が解明されるとはかぎらない。ダークマターが重力以外の力を感知するとしても、その力の強さを計算して候補粒子を絞り込むのは困難だからだ。
欧州原子核研究機構(CERN)の素粒子科学者は、世界最大の粒子加速器である大型ハドロン衝突型加速器(LHC)を使って地球上でダークマター粒子を作ることができれば、性質を測定しやすいので理想的だという。また、宇宙からやってくる素粒子を待ち構えている地下実験室の検出装置が、地中を通り抜けてきたダークマターを見事に捉えるかもしれない(CERNの素粒子物理学の参考記事はこちら)。
いずれにせよ、物理学者も数学者も、ダークマターが永遠に闇に包まれているはずはなく、いつかはその謎が解き明かされるだろうと信じている。
文=Michael D. Lemonick/訳=三枝小夜子
そこの理論付けに興味がある
弱い力は物を崩壊させてエネルギーが出たりするんだろ
近づいて混合する2集団があって、その一部が時々ぶつかってバーン、その周囲は平均的には自分らが来た方向に押し戻される割合が多くなる、
などという単純なことでもないのか
私がダークマターである!
莫大な慣性質量の物体をプラズマが動かせると思ってるのか?
宇宙の真実から遠ざかってしまったのです。
(新星紀 第1章より)
彼らのいうダークマターが存在するとしたら、それは宇宙の遠いところにだけではなく
地球上にも、彼らの実験室の机の上にも存在していなければならないのです
それなのに、彼らは望遠鏡で探し回るのを止めず
貴重な観測結果をダークマター発見のためだけに検討しては捨ててしまったのです
見えないはずのダークマターがずれて見えるとはこれいかに
単に見えてない部分にもダークマターがあるってだけじゃないの?
プラズマ宇宙論だと問題なく説明できる。
一方、プラズマ宇宙論では、ブックバンの名残りである、宇宙マイクロ波背景放射の事実は
うまく説明できない。
ダークマターなんて考えるより、ビックバンとプラズマ宇宙論を統合した方が生産的なんじゃないの?
> 一方、プラズマ宇宙論では、ブックバンの名残り
ブックバン・・・だと?
知らんがなw 中卒のオレにノーベル賞を取れと?
ダークマターだと言うのは無理があるだろう。
ただの暗黒物質があるのではないのか?
ブラックホールかもしれないし。
ひと山ふた山どころか山脈を越えていく位のすったもんだがありそうだ
○重力の逆二乗則を修正もしくは空間の構造
観測的にもコンピュータシミュレーション的にもガス状の物体が存在する可能性が高い
○プラズマ宇宙論
質量は動かしにくさの指標であることも考慮すると
質量の小さい粒子ならともかく星をプラズマで動かすのは無理がある
○中性で磁場ももたない粒子の集合体が
観測的にもコンピュータシミュレーション的にも上手く説明できる
また重力の法則を修正する必要がない
初期に形成された星の元が成長して星になると
質量が大きくなりプラズマ的な力より重力に支配されるようになる
重力の法則では銀河の端の星は中心部よりも公転速度が遅くなる
観測されているような公転速度では恥にある星は吹っ飛ばされて存在しないはず
やはりプラズマ宇宙論では成長後の銀河の状態を説明することができない
宇宙の大規模構造は説明できると思うが、銀河の構造は無理だな
まずは「ダークマター」とは何なのか?それおをハッキリとさせてから「雲」だ「ずれ」たという
ことをいって欲しいと
心の底より思う次第であります。。。
「見えないが質量を持つもの」だよ
それがないと説明できないことが多々あるので
ないならないで代わりの説明が必要
で、今回は「やっぱりあると考えたほうがいいようだ」
という間接証拠がさらに見つかったって話なので
正体がわかってからする話ではない
順序が違う
観測できるものは存在する
相互作用がなければ観測できない
観測できるものは相互作用する
今度の雲のズレは観測できた
何かがある
しかし、ダークマターのせいとは断定できない
反証可能性だよね
てか見えない星がある=見えない質量がある
同じことだよ
ダークマターと呼ぶかどうかってだけの違い
こんなに存在してたらとっくの昔に観測できてる
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本日注目の話題!
コメント一覧
※ 1.
私は名無しさん
2015年04月22日 03:37 ID:8HHCuWcn0 ※このコメントに返信する※
(e/d)
青雲~それは~君が見た光~僕が見た希望~
青雲~それは~ふれあいの心~幸せの青い雲~青雲~
※ 2.
2015年04月22日 03:42 ID:48hn4JtT0 ※このコメントに返信する※
(e/d)
つまりダークマターはまどかかもしれないってことだな
※ 3.
私は名無しさん
2015年04月22日 13:52 ID:1GNa4znj0 ※このコメントに返信する※
(e/d)
ちょっと前に究極に真っ黒な物質ってのがあったけどさ、
あんな物質が1光年も離れた所にあったとしたら大量にあっても完全に観測不可能な「ダークマター」だよな。
ダークマターの正体なんて実はただの黒い石程度のモンなのかもしれないよ。
※ 4.
私は名無しさん
2015年04月22日 15:01 ID:zreIFPwL0 ※このコメントに返信する※
(e/d)
その黒い石が重力によって集まらずに上手い具合に散らばってるとするなら宇宙の初期条件的にありえないことになるんじゃないの?
おそらく散らばってる理由を説明するためにまたダークなんとかを持ち出さなければなくなる。
もう発想の転換をすればいいと思う。
宇宙が成立するための条件は限られてて成立するからにはそういう条件がみたされてるんだと考えれば早い。
物理法則が万物の法則に統一される必然性はおそらくその条件には入っていないのかもしれない。
※ 5.
私は名無しさん
2015年04月22日 23:42 ID:irps9JiG0 ※このコメントに返信する※
(e/d)
弱い力って原子内部距離でしか作用できないんじゃなかったっけ。
5000光年もズレるなら弱い力はかなり長距離(少なくともマクロで認知できる単位で)を伝達できなきゃならなくなるんじゃない?
※ 6.
名無しさん
2015年04月23日 00:21 ID:ANSnLzKK0 ※このコメントに返信する※
(e/d)
目には見えなくても、観測できて分析出来れば量子のように利用が出来るかもしれない
電気や目に見えない空気中の元素がそうだったように
宇宙の質量の9割を占めると言われるダークマター、ダークエネルギーが活用出来るようになったら、ブレイクスルーがいくつも起こりそうだ
辿り着くまでにも、多くのブレイクスルーが必要だけど
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